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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2024年4月の記事一覧

旅で出会った円の形

旅をすればいろんな建物や形に出会う。それは三角、 四角、多角形、そして円の形に。円は平面に、立面に、 見上げた吹き抜け空間として、様々な姿で目の前に 現れる。またそれは建物の一部であったり、部分で あったり、内包されたり、ときには螺旋を描くことも。 線の重なり、印象的な影、円の形を楽しんで カトリック桂教会には、また時間をとって訪れよう 建物の形に込められた意図や思いにふれながら 桂キャンパスでは様々なリズムの線が交錯する 様々な形がひしめいていたEXPO'70の熱

建物と緑と公園施設を楽しもう

旅の目的は主に建物に訪れることであったが、旅を するほどに目的地は広がり、今では自然が広がる風景 や緑あふれる公園などを歩くのも楽しみのひとつに。 中でも公園で、しばしば見かけるようになったカフェ やレストラン。自然を感じながら、カフェから緑を、 建物と緑の関係を眺め、それらが一体となったランド スケープデザインを楽しむのも旅の目的にもなった。 カフェやレストランが設けられる公園には2017年の 都市公園法の改正で、Park PFI(公募設置管理制度) が活用されるように

建物をたどりながら高槻市の中心部へ

旅先では、風景だけでなく建築も楽しんで 古墳の街の高槻。今城塚古墳を後にして、今度は街の 中央へ。旅をすれば、いろんなものが見えてくる。風景 はもちろんのこと、その中に建つ建物もたどっていく。 建物の外壁を見上げてめぐる旅は、今までもこれから も続いていく。そこに込められた意図を感じながら。 できる限り近づいて。工場見学はまたいつか 旧社屋の隣に竹中工務店により手掛けられた ここは地域住民との交流を目指す建物で 広大な敷地には、季節を感じられる庭も設置されて 設計

ハニワをたどって歴史博物館へ

ハニワ工場公園を後にし、ハニワをたどり次の目的地 の今城塚古代歴史館へやってきた。ここは2011年に オープンした古代を体感できるミュージアムで、高槻 がほこる今城塚古墳について学ぶことができる施設。 歴史館を体感した後は、次は今城塚古墳の風景へ 古墳時代は、3世紀から7世紀にかけての約400年間。 この時期に日本全体で15万基以上の古墳がつくられた という。高槻市や茨木市の一帯は、古代においては三島 と呼ばれた地域で、古墳時代から飛鳥時代にかけて 700基におよぶ古墳が

斜めの線は外観に動きを与えて

旅が終われば、また次の場所へ。週末には自転車に乗り 関西をめぐる。道中の風景を楽しみつつ気になる建物 をたどり、丸や四角や三角の様々な形の建物や、斜め の線にも目が止まる。それらはいろんな角度で、組み 合わさって、外観のデザインに動きを与える。そして 過去に見た建物も振り返り、そのつながりを楽しんで。 建物に動きをもたらす斜めの線は 建物の形に動きを与え、より複雑に 時には、その傾きに導かれるように リズミカルな様子に心もおどり 人の動きにも変化をもたらして ロゴ

外壁を見上げる旅を続けながら

昨年の10月に関西に戻ってからも 建築を楽しんで。外壁を見上げる旅は続く 大阪に、京都に建物の外壁を楽しんで そして兵庫へも。関西をめぐる旅は続く 建物を、外壁を楽しむ旅を続けていく。そして今回、 訪れたのは和泉府中駅から歩くこと10分、深い庇の デザインが特徴的な和泉市役所。休日はもちろんの こと、仕事で訪れる建物や風景も楽しみのひとつに。 赤いオブジェがもう一つ。オブジェめぐりも楽しんで 街の数字も楽しんで 西尾さんの対応力。紅しょうがとの楽しい動画 そし

旅で出会った外壁を振り返って

旅をして、いつかの旅も振り返って 北摂をめぐる旅もおわり、いつものように旅の途中の 風景や緑、そしてアートや建物のデザインを振り返る。 そこに散りばめられた旅のかけらをたどりつつ、今回 は北摂に点在する特徴的な外壁デザインを楽しんだ。 街に点在する建物のいろんな外壁をたどる旅に その隣の建物は、かつて繊維の街であった箕面市の 金物やコンクリートとくれば次は木材で 北摂の旅は、建物をめぐる旅となった 旅をすれば様々な建物に出会い、外観を見上げてみる パターンのある

北摂をめぐる旅も終わりへと

豊中から伊丹へ。そしてまた豊中へと北摂をめぐる旅 も終わりへ向かう。最後は、また豊中市に建つ建物へ。 そこは2017年オープンの豊中市立文化芸術センター。 大きな庇のあるピロティから建物へと引き込まれる。 言葉のおもしろさを教えてくれた物語 豊中市立芸術文化センターで行われていたイベント マスラックスについて初めて知った 2017年にオープンしてから7年建つが、美しく保たれ ていて心地よい。自然味のある壁面で包まれたロビー は自然光が差し込み穏やかな空間に。部分の納ま

次は木のパネルに覆われた建物へ

今回は北摂地域を自転車でめぐる旅。豊中市に位置 する箕面船場から西へと県境を越え兵庫県伊丹市へ。 日本海につながる広い兵庫県へは、まずは伊丹市から。 伊丹市は、兵庫県の中でも尼崎市と並びもっとも大阪 に近い位置にある。面積は25km2と、兵庫県の中でも 小さくコンパクトな街に様々なものがつまっている。 伊丹市は大阪市、神戸市へも近く、空港も有している。 その大阪国際空港は伊丹にあることで、伊丹空港とも 呼ばれている。電車以外には、バスの交通網が市内を 覆い、自転車のネットワ

次はキャンパスの建物や空間を楽しんで

箕面船場阪大前駅の側の街のような公共施設。そして その隣には駅の名の通り、大阪大学の箕面キャンパス が建つ。25の言語専攻を持つ建物は外国研究講義棟。 箕面キャンパスから、この地に2021年に移転された。 ここは言語と文化の新たな世界に導かれる場 外観は繊維のイメージをモチーフとして 斜めの線が作りだす動きのあるデザイン。その建物は コンクリートのアウトフレームの構造体に支えられ、 開放的な内部空間を持つ。構造がデザインとなって、 機能性を生み出している。そのデザインは

今度は街のような公共施設から

京都の日本建築のモチーフをたどる旅を終え、新たな 旅を始めよう。2024年の初めに、北摂地域を自転車で めぐる。まずは北大阪急行線の延伸工事による開発 工事が進む箕面船場阪大前駅の側に建つ公共施設へ。 久米設計により手掛けられた街のような公共施設 動画でその構成がよくわかる 先月の3月23日に延伸開業した北大阪急行線。今まで は梅田駅から北へは千里中央駅までであったが、その 先に箕面船場阪大前駅、箕面萱野駅が新設された。箕面 萱野駅から梅田駅までは25分で、利便性が高ま