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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2023年10月の記事一覧

小倉から始めた旅の終わりへ

小倉から始めた大分、熊本への旅も今日が最後で後 は帰路を残すのみ。山みず木を後にし、北へと向かう。 私は翌日に仕事があるため、もう一泊する家族を鳥栖 駅へ送り、家族はJRでハウステンボスへ。アフター3 パスポートに合わせ、15時前にハウステンボスに着く ように宿を出発する。最後まで九州を満喫する旅だ。 家族を鳥栖駅で見送った後、私はレンタカーの返却に。 18時の返却なので、まだ幾分か時間がある。せっかく なので寄り道を。鳥栖駅から車で20分程度の大刀洗町 には今村天守堂が建

長崎を歩いてめぐる旅を始めよう

7月末に歩いて長崎をめぐる旅。佐賀から始めた西九州 の旅は島原、平戸、西海を経て、ようやく長崎にたどり 着いた。博多からは一年前に開業のリレーかもめなら 1時間半程で到着するというのに。9月で博多の生活 が終わるとわかっていれば、もう少しは旅のピッチを 早めたのにといっても仕方ない。残りの旅を楽しもう。 長崎といえば出島。2021年に完成した出島メッセ 長崎のコンセプトは世界とつなぐ新しいDEJIMA 華咲く先へ、長崎へ。長崎を楽しもう 美しい階段はウェディングにもよく

海の側に建つ県庁舎へ

長崎を歩いてめぐる旅を続けよう。出島メッセ長崎を 後にして海の方へと歩くと、船のような印象の建物が 見えてくる。日建設計により設計された2017年竣工の 長崎県庁舎。屋根により強調された水平ラインに外壁 やルーバーの縦ラインが組み合わされたデザインだ。 長崎ハタのデザイン。色は赤白青の三色が主体の フォントとロゴの組み合わせが楽しい長崎ハタ 内部空間もとても気になるデザインだ 港に面して建つ長崎県庁舎。海辺のオープンスペース と2階のテラスは緩やかにつながって、回遊性

姿を変えても記憶を語り継ぐ天主堂

長崎。1550年、フランシスコ・サビエルが平戸を訪問 して西洋文化の玄関口へ。キリスト教の文化が花開く も16世紀末には一転、禁教と弾圧の時代へと向かう。 沈黙の250年を経て、1865年に再会を果たした宣教師 と潜伏キリシタン。1873年にキリスト教は解禁され、 1925年に30年の歳月を経て、赤煉瓦造の浦上天主堂 が完成した。鐘楼には大小のフランス製アンゼラスの 鐘が吊るされ、当時は東洋一の天主堂であったという。 そして、その20年後の1945年8月9日。原子爆弾は