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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2023年3月の記事一覧

不安げな空の下で始まった旅

2月の中旬のこと。朝、目が覚めると、あいにくの雨。 朝といっても、街が動き出す前の早朝の時間。手短かに 出かける支度をすませ、マンションを後にする。辺りは まだ暗い。手早く、自転車を広げ、暗がりの中、自転車を こぎ出す。思えば、暗がりは要注意だった。でも一日は 始まったばかりで期待に満ちている。博多駅へ自転車 を走らせ、駅前で自転車をたたんで、電車に乗り込む。 いつもの旅のルーティーン。さあ新たな旅を始めよう。 近代化産業遺産の記憶。いつかゆっくりと訪れたい所 黒い外壁と

広い空の下に建つ銀色の直方体

三川内山のやきものの里を満喫した。そして、いつもの ように自転車にまたがり北を目指す。しばらく進めば 有田町だ。有田町はいわずと知れた陶器の町。昨年の 7月に訪れた際は、波佐見町から有田町への旅。今回は 三川内町からまずは有田町へ向かう。30分ほど走ると 広い空の下に、銀色に輝く斬新な庁舎が見えてくる。 前回の有田への旅は、波佐見町がメインとなった。 2005年に竣工した建物で、設計はNKS2architects NKS2architectsといえば、設計された010B