不安げな空の下で始まった旅
2月の中旬のこと。朝、目が覚めると、あいにくの雨。
朝といっても、街が動き出す前の早朝の時間。手短かに
出かける支度をすませ、マンションを後にする。辺りは
まだ暗い。手早く、自転車を広げ、暗がりの中、自転車を
こぎ出す。思えば、暗がりは要注意だった。でも一日は
始まったばかりで期待に満ちている。博多駅へ自転車
を走らせ、駅前で自転車をたたんで、電車に乗り込む。
いつもの旅のルーティーン。さあ新たな旅を始めよう。
近代化産業遺産の記憶。いつかゆっくりと訪れたい所
黒い外壁と