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既存の枠組みからの脱却

国や都の方針を踏まえ、ドルトン東京学園も6月29日(月)以降、これまでの「週1登校(午前)+週4オンライン授業」から「週5登校(午前)+オンライン授業(午後)」に移行します。

学びを得た学校

学校で一緒に過ごすなかで培われる協働する力や、リアルな授業でのノンバーバルな気づきはとても大切なことです。一方、すべての生徒が最前列で参加するような、オンライン双方向授業の良さも確認できました。

ドルトンプランの根幹である「自由と協働」をベースに、リアルとオンラインそれぞれの授業をいかにブレンドしていくか。6月29日(月)以降の取り組みを検証しながら、新たな学びのスタイルを創っていきたいと思います。

既存の枠組みとのバトル

とはいえ、これまでの学校の枠組みに収めようとすれば、オンライン授業の良さを具体化することの限界が見えてきます。

BYODのPCをフルに活用し、クラウド上に学びのアサインメントとポートフォリオを置くことを前提にしても、週5日×7限授業をリアルで行うなかにオンライン授業が入り込む余地は、現状ほとんどありません。反転授業を当たり前にするなど、授業そのものの設計を改めない限り、課外の「プラスアルファ」になってしまいます。

また、週3日・1時間半を上限とし、外部専門家の指導を前提に設けられた限定的な部活動についても、探究活動をラボ(=同好会)としてやっていく流れとの整合性がとれれば、見直さざるを得ません。

いずれにせよ、従来の「学校」イメージに照らせば相当ぶっ飛んでいる本校においても、リアルとオンラインの良さを活かした学びを構築していくには、まだまだ乗り越えるべきポイントがあるということです。

変えるべきは「システム」

そう考えると、GIGAスクールを実現し、積極活用を図っていくには、いくら国や教委が音頭をとっても、既存の学校システムでは現場が対応しきれないことは火を見るより明らかです。

大学入試制度改革、学習指導要領の改訂より前に、これまでの「学校」という枠組みやシステムの抜本的な見直しがないと、現場にどんどん無理を押しつけるだけで、児童生徒・保護者はもちろん、先生はじめ学校関係者が疲弊していくだけなのではないかと感じています。

気づいたときに、改める
できるところから、変えていく

それができる「個人」から、少しずつ組織や集団へと広げていく・・・。そんな心がけで、明日に向かいたいと思います。

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