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一部登校再開など、今後に向けた本校の対応について


東京都の緊急事態宣言解除を受けて、本校においても6月1日から一部登校を再開します。一昨日(5/27)、その詳細について生徒・保護者にお伝えしたので、この場でも共有しておきます。

6月第一週(6/1-5)

まず6/1・2の2日間、午前中に中1と中2が半分ずつ登校する形で、登校練習(中1)、オリエンテーション(中2)を行います。続く6/3-5の3日間は、中1のみ午前中に登校してオリエンテーション、中2は登校せずこれまでのオンライン授業を自宅で受けます。

両学年とも今年度初めての登校になるので、教職員を最寄り駅やスクールバス、校門に配置し、必要に応じ検温や支援・指導を行うことにしています。使い捨てのサージカルマスクや非接触型体温計を準備し、毎日の下校後の消毒も実施。学校が感染のクラスターとならないように、最大限の対応をしていきます。

加えて、通学時の自家用車による送迎やスクールバスの無料運行、自転車・徒歩通学の用件緩和など、生徒の安全安心を守りながら登校できるよう、できるだけの配慮をしました。

6月第二週(6/8-12)

6/8からは教科特性や学習内容、学習スタイルに応じてオンラインと登校を横断かつ包括的に捉え、登校日を学年・クラスごとに分散させる形で火〜金曜日に週1回ずつ設け、それ以外の日はオンライン授業となります。

生徒・先生ともに自宅・在宅いずれでも対応できるよう、同じ時程で朝礼・終礼を含めた午前中3コマの授業を進めていきます。朝礼 8:50-9:00、1限 9:00-9:45、2限 10:00-10:45、3限 11:00-11:45、終礼 11:45-11:55の時間帯で、オンラインと登校の授業を2週間でワンセットにして配置しました。

午後にはラボ(探究活動)やオフィスアワー(先生に自由に質問ができる時間)、養護教諭とスクールカウンセラーによる談話室などを、登校した生徒も帰宅してから受けられるよう、15:00-16:00をコアタイムに設定し、実施していく予定です。

検温について

毎朝の検温結果を生徒がFormsで学校に報告し、集計できるような仕組みをつくり、昨日5/28から運用を始めました。生徒自身が自分の平熱を知るとともに、発熱時には登校しないよう自己管理&指導ができるようになればと考えています。

登校に不安な生徒への配慮

もちろん、学校は最大限の対応を行っていくとはいえ、まだ登校に不安がある生徒については登校しなくても欠席扱いにはしない(オンラインで課題を進める)配慮も伝えました。登校する・しないの判断は十分ご家庭で話し合っていただき、それを尊重したいと思っています。

これまでの対応に学ぶ

本校では、4月13日からインターネットを用いたオンラインの双方向授業を進めてきました。生徒の健康に配慮しながら、まずは午前中3コマの授業からはじめ、現在は午後の時間にもホームルームやラボ、談話室、オフィスアワーなどを展開してきました。オンライン授業だからこそ、ペアワークができたり、チャットなどを使って発言をすることができたり、そのメリットも確認できました。

一方で、どうしても学校に登校して行わなければ、十分にその目標を達成できない学び(教科内容)もあります。それらを、週に1回程度の登校から行っていきたいと考え、各教科のバランスに配慮した特別時間割を編成し、今後の対応を決めました。

万一、第2波、第3波がきた場合には、再び登校できないことも予想されます。その際には、直ちにこれまでのオンライン授業環境に移行できる体制になっています。

本校の基本スタンス

こういった対応ができるのは校長のリーダーシップの下、各教職員からさまざまな工夫やアイディアが出て、当該学年や分掌で議論しながら柔軟に具体化し、進めていけるからだと思います。自分事になると、教職員のすばらしいアイディアやホンモノのチカラが次々と出てきます。

生徒のためにどうしたらよいか、安全安心に配慮しながら生徒の学びを最大限にしていくにはどんな方法があるか。もちろん、教職員に極端な無理がかからぬよう十分に配慮しながら、各々のスキルをどんどん発揮してもらいつつ対応を組み立て、学年や分掌、教科ごとの活発な意見交換を経て、全体議論→共有→決定→実施と迅速に物事が進んでいます。

今日、学校への一部登校など今後の対応について、生徒・保護者向けにYouTubeを通じて校長メッセージを配信しました。今後の状況を見極めながら、7月22日(夏休み前)までオンラインと登校を組み合わせた授業を進めていく予定です。

今回の新型コロナ感染症拡大という事態に直面し、学校としても貴重な経験や学びがあったと思っています。生徒や保護者の多大なるご協力、教職員の頑張りなど、それぞれの大きな可能性を再発見することができました。それを活かした「新たな日常」「新たな学習環境」をつくり、提供していくことこそ、学校の役割だと考えています。

関係者のみなさんからご意見をいただき、より良い形に修正していきながら進めていきたいと思います。

引き続き、ご支援ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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