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手に入らないかっこよさ

テレビであるアイドルグループが歌っていた。めちゃくちゃにかっこいい。
びっくりするくらいかっこよかった。

なんか、男の人の個体としてのかっこよさってすごく羨ましいなあ、と昔から度々思っていた。特に体育の時間とか、自分と同じことをしているのに何故かめちゃくちゃかっこよく見える。

ただ走ってるだけなのに、重いものを持っているだけなのに。歩いてるだけなのに。自分だって同じくらい早く走れるし、重いものだって持てるのに、ちっともかっこよく見えない。

私はそれがとても悔しかった。自分は、あの生まれつき備わったかっこよさを手に入れることはできないんだと思うと、自分の体が嫌になった。

でも最近は、自分にも自分にしか出せないものあるんじゃない?と思える様になってきたし、自分の体型もこれはこれで良しと思える様になってきた。

多分これからも、届かないかっこよさに憧れ続けるだろう。けれど、自分にしか無いものも、案外悪くないと思えるといいな。

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