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第23回『モネ 連作の情景』(上野の森美術館)『キュビスム展』(国立西洋美術館)『永遠の都ローマ展』(東京都美術館)/Tokyo Friday Night Art Club

10月27日(金)は、23回目の東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部のツアーでした。
今回は、上野にある3つの美術館を訪問しました。
この日は、休みを取っていたので、少し変則的な夜行倶楽部でした。

まずは、上野の森美術館へ。
夜行俱楽部にしては少し早めの16時入館です。

モネ 連作の情景
(上野の森美術館)

モネの人気はやはりすごいですね。
すごい混雑でした。
ちなみに、専用ショップに入るのに、展覧会を見終えてから20~30分待ちでした(断念しました)。

モネは同じモチーフを、季節を変えて、時間を変えて、視点を変えて、描いていました。そんな創作の秘密を知ることができる企画展でした。
なるほど、「連作」というコンセプトだったんですね。
モネの晩年の睡蓮などの作品より、若い頃からの作品からあって、モネの創作の歴史を知るのによい機会にんりました。

あと、印象派の絵画は、実はすぐ近くで見るより、ちょっと離れて見た方がよいですね。トーハクでやっている「やまと絵展」などの巻物などはもっと近くで細部まで見たいという感覚ですが、モネの作品は間近で見ても何を書いているのかわかりにくく、少し離れた方が絵画のイメージがとりやすいです。
なので、混雑ぶりだったので、最前列ではなく2列目から鑑賞していましたが、逆によかったですね。

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
(国立西洋美術館)

絵画を楽しみつつ、美術史の勉強にもなる企画展でした。
西洋絵画の企画展に行ったりすると、キュビズムという言葉はよく目にします。でも、キュビズムの成り立ちなどあまり知らずに来ましたが、この特別展でだいぶ理解することが出来ました。


ピカソ、ブラックから、どのようにキュビズムが広がっていったかということを体感することで来ました。
一番の驚きは、「泉」で有名な、現代アートのマルセル・デュシャンがキュビズムのグループ展に出展していて、キュビズム出身ということでした。
さらに、デュシャン3兄弟の一人ということも初めて知りました。
20世紀絵画の歴史であるキュビズムのことを深く知るのによい企画展でした。
モネの印象との対比という意味でも、一緒の日に見て、楽しかったです。


永遠の都ローマ展
(東京都美術館)

この日、最後は東京都美術館です。
16時から20時まで、1時間、1.5時間、1.5時間の配分で鑑賞しました。

こちらは、美術展でありながら、歴史の勉強の企画展でした。
歴史の勉強になり、とても面白かったです。
ローマの由来となった双子のロームルスとレムス。狼によって育てられました。
兄であるロームルスがローマの街を作り、ローマの由来になりました。
牝オオカミの乳を飲む双子の兄弟の像が、古代ローマでは金貨などのモチーフに使われています。

企画展は、ローマの観光地としても人気の高いカピトリーノ美術館のコレクションをもとにしたものです。ローマの歴史を学びながら、古代からの美術品を鑑賞するという感じでした。
絵画等のモチーフから、その当時のローマの状況を学ぶことが出来ます。
なので、絵画の解説というより、歴史の解説として、音声ガイドはお薦めです。

今回のツアーで3つの企画展を鑑賞したので、東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部としては、企画展的には35個となりました!


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