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2020年の寄付事情(11月編)

寄付に関する報道やインターネットの情報から2020年の寄付事情を探っていきます。今回は、2020年11月の寄付事情です。
2020年11月は、これまでの特定のテーマ色が薄まって、様々な形で寄付が実施されました。

1.寄付付き商品

ネットで検索した範囲ですが、11月から実施されたものは合計で69件でした。7月は77件、8月は58件、9月は75件、10月が82件でしたので、減少していますね。
そのうち、新型コロナウイルス関連は4件(10月は14件)でした。テーマとしては、完全にピークが過ぎたようです。
その他、テーマというより、個別のNPO支援の寄付付き商品が多くありました。わかる範囲でピックアップしました。テーマ型としては、季節柄クリスマス関連の企画の案内が始まりました。

NICE、ジャパンハート、日本財団、日本赤十字、NACCP協会、日本アニマルトラスト、green bird、チャリティーサンタ、せいじゅんたすけあい こども食堂、全国子供食堂支援センターむすびえ、キャンサーネットジャパン、地球緑化クラブ、渋谷区観光協会、プラン・インターナショナル、ジョイセフ、ジャイアントパンダ保護サポート基金、しんぐるまざあず・ふぉーらむ、ACTJAPAN、スペシャル・オリンピックス日本、ナチュラルシッター、日本対がん協会、VAMOS TOGETHER、日本自然保護協会、どうぶつ基金、WWFジャパン、ウォーターエイド、かながわ海岸美化財団、WHO、風に立つライオン、赤い羽根共同募金、イオン環境財団

2.企業の動き

企業の動きとしても、新型コロナの支援がピークを過ぎたようです。大きな傾向はありませんでした。検索で見つけた件数では27件。10月より10件ほど少なくなっています。
その内訳は、新型コロナ10件、復興支援1件、医療支援1件、福祉2件、地域支援3件、アート1件、海外3件、子ども5件、スポーツ1件でした。
企業による寄付や支援について、1億円以上の大口のものをピックアップしました。

・ゼネラル・ミルズ(アメリカ) 食料NGOに4.2億円の追加寄付
・株式会社ファーストリテイリング フィリピンにおける台風19号、22号被害への支援について 義捐金100万米ドル(約1億400万円)を寄付

3.有名人の支援

ネットで検索した範囲で見つけた、寄付を積極的に行っていた有名人やスポーツ選手です(チャリティイベントを主催したり、参加しているケースはここで対象外にしています)。
9月あたりから、有名人による支援のニュースも少なくなっていますが、11月も件数が少ないですね。

ダルビッシュ(野球)、ドルフィンズ(アメフト)、粗品、チェ・ジマン(野球)、西武増田・野田・中村(野球)、システム・オブ・ア・ダウン、本田圭佑(サッカー)、ドリー・パートン、米津玄師、ショーン、西武ライオンズ(野球)、アレン(アメフト)、琴奨菊(相撲)、YOSHIKI、棋士会
ベゾス(AmazonCEO)、マイケル・ジョーダン(バスケットボール)、ホアキン・ニーマン、ライアン・レイノルズとブレイク・ライブリー夫妻

4.新しい動き

11月の寄付動向は、年末を意識したものが始まっています。歳末募金、寄付月間、クリスマスなど。

・米アマゾンのベゾスCEO、環境保護16団体に約830億円を寄付へ
・継続課金型コミュニティプラットフォーム「CAMPFIRE Community」、累計流通額30億円突破
・日本の食で世界を変える 「おにぎりアクション2020」31日間で90万食の給食を世界の子どもたちに届ける(NPO法人TABLE FOR TWO International)
・ユニリーバ・ジャパンによるポイント制度の「UMILE(ユーマイル)プログラム」が始まり、寄付の仕組みも
・マクドナルドのチャリティ活動「マックハッピーデー」が11月8日全国店舗にて実施
・GoodMorning・あしなが育英会、55団体の寄付募集をサポートした「あしながグローバル100チャレンジ」(クラウドファンディング)
・開始8ヶ月で累計90億円超のCAMPFIRE「新型コロナウイルスサポートプログラム」、KDDI支援による手数料完全無償
・「鬼滅の刃」主人公の『竈門炭治郎』の名義で、横浜市中区役所に寄付
・TikTokがユーザープロフィール欄で寄付を募ることができる新機能をテスト中
・「中高生によるチャリティームービープロジェクト」動画を公開、寄付の受付を開始(日本フィランソロピー協会)
・寄付金募集・管理ツールコングラント、コロナ禍における社内寄付促進のため「企業向けプラン」を開始
・国連WFP 世界食料デーキャンペーン2020「ゼロハンガーチャレンジ~食品ロス×飢餓ゼロ~」 前年比3倍超・50万件以上のSNSアクション! 661万円が上限
・顧客参加型の新たな食品寄付 「誰かのためのお買い物」プロジェクト 西友で購入した商品(常温加工食品)を、店内に設置する寄付ボックスに入れ、2HJを通じて寄付食品を福祉施設や生活困窮者へ無償で再配布
・Amazon「みんなで応援」プログラムを開始 ― ほしい物リストで日本各地で物資の支援を必要としている各種団体・施設をサポート
・Z会グループの株式会社エデュケーショナルネットワーク 学校応援コミュニティサイト「Yellz(エールズ)」リリース、中学校や高等学校を応援するサポーターを集めながらクラウドファンディングで寄付を募ることも
・一般家庭や企業が寄付した食品などをストック コロナ禍で生活に困る人を支援する「公共冷蔵庫」(岡山市)
・前澤友作氏、ふるさと納税約8億円の寄付先探す
・PayPalがクラウドソースの募金呼びかけプラットフォームを米国で立ち上げ
・ジャンルを選んで寄付するプラットフォームsolioをリリース
・NHK歳末・海外たすけあい
・Facebookが困窮者のために食料や衣服などを集める新機能「Drives」を米国限定で開始
・FITチャリティ・ラン2020へようこそ ― 「団結と進化」!
・アマゾン(英国)のFBA寄付プログラム 選択された公益団体に不要な在庫を自動的に寄付、出品者が余剰在庫、返品、その他の不要なFBA在庫の廃棄を依頼すると、Amazonは慈善団体への寄付に

最後に、2020年11月に公開された記事を気になったものをピックアップしました。

金持ちYouTuber”ヒカル、小児がんの子どもたちにお菓子の家をプレゼント&1000万円寄付 「日本一の偽善者を目指す」
https://realsound.jp/tech/2020/11/post-647588.html
いざ、慈善事業のヒーローへ。ジャック・マーの新たな人生行路
https://forbesjapan.com/articles/detail/37979
学生のアイデアから「お坊さんにGPS」が生まれる タイの起業家教育その仕組み
https://media.dglab.com/2020/11/13-thailand-02/
ふるさとチョイス、「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」の2020年の総括データを発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000648.000026811.html
【新型コロナウイルス禍における寄付意識の変化に関する実態調査】新型コロナウイルス対策における“海外への寄付支援意向”はわずか6% 日赤 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000033257.html
ブラックフライデーの喧騒の後に 米国で盛り上がる「寄付の日」とは
https://forbesjapan.com/articles/detail/38263
助けなく茶 県内業者が商品1個で5~10円寄付
https://www.chunichi.co.jp/article/159050
県庁所在地別ランキング…最も「寄付額」が多い街、少ない街
https://gentosha-go.com/articles/-/30465

以上です。

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