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【NPO書評】銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎

オーディオブックをはじめて約3週間。
歴史ものや人類史的なものが、自分には合いそうです。
先日ご紹介した「銃・病原菌・鉄」の下巻もだいぶ楽しく読む(聞く)ことが出来ました。ノウハウ系より知的好奇心をくすぐるものがいいですね。

銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎
 2000/10/02
ジャレド・ダイアモンド  (著), 倉骨彰 (翻訳)

下巻も壮大な歴史と人類史を感じました。
ユーラシア大陸の地理的な優位性。アフリカ大陸や南北アメリカ大陸のように緯度的に幅があるのに比べて、ユーラシア大陸はほぼ同じような緯度ということ、緯度による気候的な変化が少ないことなど、なるほどです。
そして、その優位性から来る農耕の起源と文字通り横展開していく農耕の普及が、国としての体制や制度を生み出していき、武力を持つようになったことなど、いろんな面から解説していきます。
下巻は、各大陸ごとの話しも展開されていきます。南米大陸、オーストラリア大陸、アフリカ大陸、あとユーラシア大陸のうち中国、そして南太平洋諸国の話など。文化人類学や人類史、歴史の話しはやっぱり面白いですね。

さて、上下巻を通じて、地理的要因からの農耕や家畜化、そして体制・制度化、さらに工業化と武力の保持という流れの人類史を学び直しました。あわせて、地理的要因による病気という要素が人類史を大きく変えていったことは、現代社会の感染症を理解する上での基礎知識として有用です。

こういう本を読んでいると、あらためて物事の捉え方を深掘りしていくことが必要ですね。
NPOのみなさんも、壮大な歴史を感じてみるのもよいですよ。

オーディオブックのご質問をちらほら受けるので、山田はAmazonで本を購入することが多いので、その流れでAmazonのプラットフォーム「Audible」を使用しています。


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