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なぜ一流の経営者は即興コメディを学ぶのか?を読んで。

僕のプロフィール欄には「Yes Andを大切にしています」と記載しています。2018年のforbes japanの記事を読んで、初めてYes Andのマインドを知りました。

「Yes And」は台本のない即興演劇において、ステージ上で1つのアイデアを提案した際、相手役の俳優はそのアイデアを肯定し、その上で自身のアイデアを加えていくことです。

このYes Andのマインドがビジネスの場だけではなく、コミュニケーション全般で活用することができれば、自分の視野を大きく広げることができるのではないかと思い、意識して生活するようになりました。

そして、このマインドについてもう少し考えたいと思い「なぜ一流の経営者は即興コメディを学ぶのか?」を読んだので少し感想を。

著者はケリー・レオナルドとトム・ヨートン。

世界的に有名な即興演劇の教育機関でもある「セカンド・シティ」の幹部である二人が、チームワークの強化、イノベーションを促進するための組織作りについて記載されています。

簡単に説明すると、Googleが採用の際に重要視している資質は全て即興演劇の役者が持っている素質と同じなので、即興演劇の役者が持つスキルを見つけることができれば、キャリア構築の中で優位に立てるようになるよ!って話です。

そして、その重要なスキルが以下の7つ

・イエスアンド
・アンサンブル
・共創
・真実性
・失敗
・フォロー・ザ・フォロワー
・話を聞くこと

書籍の中では、それぞれ7つのスキルについて、なぜそのスキルが大事なのか?事例も交えて紹介されています。

ひとつひとつ説明するのは避けますが、要はこの7つのスキルを身に付けることで、コミュニケーションに対する「恐怖」が払拭され、相手を受け入れてコミュニケーションを取ることが可能になるというもの。(あくまでも私の解釈です)

そして、この7つのスキルの中で深く掘り下げたかったのが「イエスアンド」のマインドです。

イエスアンドは柔軟で色んなことに応用できるコミュニケーションスキルですが、口ではイエスと言いながらも、行動はノーと言ってる場合もあり、反イエスアンドの瞬間も事例として書籍の中で取り上げられていました。

また、イエスアンドは自分の考えを提案するのではなく、相手の考えを支持し続けなければいけないので、そう簡単に身に付けられるスキルではありません。

誰でも「ノーバット」と言ってしまうことはあるので、その時は過ちを反省し、謝罪した後に向上するためにまた努力をすれば良いと。

もう4年も意識して行動していますが、僕は身についているとは言えるレベルではありません。もちろん、コミュニケーションミスというのは必ず起こりますし、同じ人間ではないので全てうまくいくはずありません。

ただ、イエスアンドのマインドを常に意識することができれば、全てのコミュニケーションにおいて肯定して、築いていく(広げていく)ことができるようになるので、心理的安全性が高い組織を作れるのではないかなとも思っています。

マネジメントをしているすべての方に読んでほしい一冊です。

また、イエスアンドについては「会社は「仲良しクラブ」でいい」でも書かれてますので併せてどうぞ!

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