売らない店 b8ta~新商品・新サービス 探検 その56
リアルの店舗を体験の場として位置付け、実際の販売はECサイトを通じて行うという「売らない店」が増えているとのこと。
商品を並べた実店舗を「体験の場所」としてEC販売を中心としたD2C企業などに提供し、さらに利用客の動きをAIで捉えてデータ化し顧客の行動データを収集するというビジネスモデルの企業も現れています。
今年の春に大阪の阪急百貨店に出店しているb8taに行ってきました。
出店企業は大手から中小企業と幅広く、商品も家電製品やサプリ、食品、アパレル、アクセサリーなど様々なものがあります。
家電メーカーや製薬企業などは、従来の商品ラインとは異なる製品を展示しているというところが特徴的です。
ブランドイメージを棄損させないために既存の販売ルートにいきなり投入せずに市場の反応を見るという使い方もあるのでしょう。
例えば、話題のパナソニックのシェーバー。
TVのCMで見かけましたが、従来のシェーバーの常識を覆すようなデザインです。
家電量販店で従来デザインのシェーバーと一緒に並んでいると「性能は大丈夫なの?」って思われるかもしれませんが、ここにあるとイノベーティブなデザインってことで収まりがいいように感じました。
ECで販売している革製品なんかも、実際の色や触った感触なんかを試せるのは購入ボタンを押す前の不安を解消するという点で大きなメリットがあるのではないでしょうか。
他にも、製薬会社が作る脳に作用するスピーカーには驚きでした。
接客してくれた店員さんもそれぞれの商品知識が豊富でわかりやすく紹介してくれます。メーカーの販売員が常駐しているわけではないので店員さんの知識が重要になってくるのでしょうね。
最近、OMO(Online merge with offline)というキーワードを耳にする機会が増えてきました。「売らない店」には、OnlineとOfflineの融合以上の意味があるのかもしれないと感じました。
EC支援大手のBASEの店舗も一度機会があれば訪問してみようと思います。
最後までお読みいただき有難うございます。
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