Introduction to the Summer School of Tallinn University ~ タリン大学サマースクールについて~

この記事では僕が参加したタリン大学のサマースクールについて書きたいと思います。
僕が参加したのは2023年のプログラムなので、年によって若干プログラム内容が変わるかと思いますが、タリン大学への留学、サマースクールへの参加を検討している方のご参考になれば幸いです。

タリン大学サマースクールで学んだこと等については コチラ へ。
タリン大学のドミトリーについては コチラ へ。
エストニアのスーパーでの計量器の使い方については コチラ へ。



0. エストニアとは

エストニアはバルト3国の1つで、1991年にソ連から独立を果たした国です。
バルト3国の中では一番北に位置し、バルト海に面しています。僕が訪れた7月から8月はちょうどサマーシーズンで天気も良く、風は涼しくてすごく過ごしやすい気候でした。また、かなり北の方にあるため夏の間は昼間の時間がかなり長いです。
エストニアの公用語はエストニア語ですが、かなりの人が英語やロシア語もしゃべれますので、英語で生活することも可能です。
詳しくは Wikipedia を参照してください。

エストニアと北欧フィンランドやスウェーデンはフェリーで行き来できるため、北欧諸国とも人の往来が多いです。(タリン-ヘルシンキ間はフェリーで2時間の距離です。)


夜12:00でこんな感じの空です。着いた初日は本当に感動しました。夜が明けるのも早く、04:00頃にはすでに空は白んでいます。


1. タリン大学について

タリン大学はエストニアの首都タリンにある大学です。タリンのほぼ中心に位置しているためアクセスも良く立地は最高です。
校舎自体は日本の大学のように広くないのですが、コンパクトでありながらよくデザインされた建物です。
タリン大学には学部と大学院がありますが、僕はサマースクールしか経験していないため、細かく知りたい方は大学のHPにアクセスしてみてください。 → Tallinn University

タリン大学は空港やバスターミナル、モールやビーチにも近いのですごくアクセスは良いです。


校舎の一部。建物は大きくありませんが、綺麗にデザインされているので毎日楽しく通えます。


僕が一番好きだったテーブル。校舎内にはこういったテーブルもあり学ぶことが楽しくなる空間です。


大学の構内にカフェテリアもあります。メニューは日毎に変わるので飽きないです。


パン類もあります。


大学内にジムもありますあります。所定の費用を払えば使用できるようです。


2. サマースクールについて

タリン大学サマースクールは大学の夏休み期間中に開催される講義です。
大学が正式に開催している講義ですので、所定の要件を満たせば単位ももらえます。(ECTS形式)
2023年サマースクールについては下記を参照してください。
Tallinn Summer School

タリン大学が用意しているプログラムは多岐に渡っていて、世界中から様々なバックグラウンドを持った方が講義を受けに来ます。
僕が受講したのはEnglish Language Courseですが、語学では他にEstonian Language、Russian Languageを受講している人が多かったです。
また語学以外にもGamificationやShortfilm Courseといったコースもあり、それぞれ3週間を通して生徒同士でチームを作り1つの作品を造りあげるという内容だそうです。
それ以外にもRobotics Course等もありますので、英語でコミュニケーションが取れる方は参加してみても面白いと思います。

また、タリン大学のサマースクールでは講義以外にもCultural Programを用意しています。
エストニア国立公園やキヒヌ島、オールドタウンをめぐるツアーやエストニアの料理を作り試食するコース等、こちらも多岐に渡っていて、またCultural Programで他のコースの人と知り合えたりするので、もし時間に余裕があれば参加してみても良いかと思います。

僕はEnglish Language Courseと、Finno-Ugric Calture Courseというエストニアの民族・文化について学ぶコースを受講していましたが、残念ながら講義を受けるのに必死で写真を撮る余裕はありませんでした。
なので、Cultural Programでとったツアーの様子を載せておきます。

サマースクール初日目にはWelcome Partyが開かれます。最終日にもEnd Partyがあります。


タリンのOld Townを巡るツアーの様子。


Kihnu islandへのトリップツアー。Kihnuはエストニアの離島で、本土からフェリーで1時間ちょいのところにあります。独自の伝統が見れてすごく良いです。


Kihnu islandの伝統衣装。かわいいですよね。


Estonian Food Program。僕はこれが一番楽しかったです。エストニア料理の歴史や主食の移り変わり等の講義もあり、実際に自分で作れるのですごく良かったです。
エストニアは人口密度が低いため、国が所有している山にベリーやきのこを採取しにいくのが認められているのですが、講師の先生に場所を聞いても、「Top Secret!」と絶対に教えてくれませんでした。釣り好きな人と同じで良い場所は教えてくれないみたいです。笑


2週目の金曜日にはInternational Dayが開かれます。サマースクールに参加している生徒が各国の料理やお菓子、お酒を紹介するイベントです。僕たちも日本代表でちらし寿司と折り紙を作成しました。かなり好評でしたよ。


上でも書きましたが、サマースクールはタリン大学が主催している正式な講義です。なので、参加している学生は皆、非常にレベルやモチベーションが高いです。僕の知っている限り、生物学や物理学のドクター持っている方や現役の大学教授の方も普通にいました。
なかでも興味深いと感じたのは、ほとんどの生徒が、自分の専門とは関係ないコースを取っていたことでした。僕が理由を尋ねると、ほぼ全員から「特別な理由は無いよ。興味があったから。」という回答が返ってきてました。

何歳になっても知的好奇心を満足させるために新しい分野に挑戦する方々と、そのような方々を支える環境があるというのは素敵なことですよね。
世界中から集まったそのような生徒と同じ時間を過ごせることはすごく有意義だと感じましたし、僕ももっともっと自分の知的好奇心を満たせるよう楽しみながら努力しようと感じました。

この記事がタリン大学のサマースクールを検討されている皆さんのお役に立てれば幸いです。

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