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感情移入 〜19年10月13日の観戦記〜

写真を整理していたら、ある試合の写真が目につきました。
Wリーグ19-20シーズン第2節初戦、三菱電機コアラーズを観戦した試合。
その試合、最初は2階席で静かに観戦していましたが、劣勢のコアラーズにいてもたってもいられなくなり、1階席に移動して声援を送りました。
そんな試合の観戦記です。

1、19-20シーズンのコアラーズ

苦戦のシーズンでした。
この前シーズンである18-19シーズンはWリーグ初の2位と躍進
シーズンオフに出場した国際大会ジョーンズカップでは全勝優勝と期待を膨らませて始まった19-20シーズンでしたが、苦戦を強いられたシーズンでした。

コロナ禍により中断となったシーズンですが、最終成績は7勝9敗、7位という結果でした。

2、開幕戦

開幕戦こそ1点差で勝利。翌2戦目は1点差で敗北。
選手のコンディション的に上がっていない感もありましたが、それ以上に戦い方に違和感がありました。
それは「ボールへの執着心」。
明らかにルーズボールへの反応が悪い。
以前までなら必死で追いかけていたボールをただ見送っている。

「何かが違う」
昨シーズンから好成績をおさめたが故の慢心か。
そんなモヤモヤを抱えた開幕戦でした。

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2019.10.4(金)
19-20シーズン開幕戦
大分県のコンパルホールにて

3、そして第2節初戦、19年10月13日

台風の影響で神奈川からホームとなる名古屋開催となった試合。
私は2階席から静かに観戦していました。
が、やはりチームが上手く機能していない。
1Qこそスコアは12-14と接戦でしたが、2Qでは10-24、前半を終えて22-38と16点差をつけられました。
結果も内容もボロボロです。
いてもたってもいられなくなった私はハーフタイムに1階席へと移動しました。

「何をやっているんだ」
そんな思いが自分を突き動かしました。
「がんばれ!!」
自分の声援で少しでも力になりたい。そんな思いでした。

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2019.10.13(日)
19-20シーズン第2節初戦
ドルフィンズ アリーナにて
(上)2階席からの写真
(下)1階席からの写真

4、感情移入

コアラーズというチームは好きです。
しかし席を移動してまで声をあげて応援するかというと。。。どうでしょうか。

とはいえサッカー好きの経験からすると、名古屋グランパスだったり、生まれ故郷のカマタマーレ讃岐、育った街FC岐阜では声をあげて応援していました。

サッカーから考えると「チームが好き」で応援はありえます。
しかしそれは最初から「応援しよう」と意気込んで観戦した場合です。

ここでのポイントは「静かに見ていた」からの「席を移動して応援」です。
サッカーのそれとは異質です。
また、これまでのコアラーズでの「声出し応援」も、最初から「応援する」と意気込んでのものでした。

席を移動してまで声を出して応援したる要因は何なのか。
それは明らかに「川井選手」の存在だと思います。
川井選手との関係性は以前noteに書いた通りです。

川井選手というアスリートに心奪われた私は、何よりも川井選手の勝利を願っていました。
川井選手の苦戦は自分ごとのように感情移入し、悔しさが込み上げてきたのだと思います。

中田英寿さんがそうであるように、川井選手もまた私にとって絶対的な存在でした。
中田さんと双璧、もしくはそれ以上の存在でした。

強度の感情移入が行動変容を促した。
それがこの日、私に起きたことなのです。

試合は63-70で敗戦。
4Qは28点と追い上げたが及ばず。。

5、第2節2戦目

名古屋開催となった第2節、元々静かに観戦予定でした。
しかし開幕戦から続くチームの不振は2戦目も私を1階席に呼び寄せました。
2戦目は最初から1階席です。
勝利のために全力で応援しました。
しかし試合は65−72で敗戦。。。

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2019.10.14(月)
19-20シーズン第2節2戦目
ドルフィンズ アリーナにて
川井選手(右)と渡邉選手

6、21-22シーズン

次のシーズン、川井選手はコアラーズにいません。
(トヨタに移籍)
とはいえ基本的にはコアラーズを応援する私です。

そんな私がコアラーズではなくトヨタの観戦に行くのか。
川井選手の存在は、私にそのような行動変容を起こさせるのか。

今はまだ分かりません。。。

7、なぜこの記事を書いたのか

19-20シーズンの会場内での行動変容と20-21シーズンの観戦計画の対比。
そこを考えた際、この記事を書こうと思いました。
そして今、「スポーツ観戦にこれまでのような価値を見いだせているのか」という自分自身への問いかけでもあります。

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