川井選手と私

2021年4月10日 12:56

三菱電機コアラーズ🏀🐨に所属の川井選手が退団することになりました。
そこで「川井選手と私」という記事を書こうと思います。

川井選手の退団を発表するコアラーズの公式HP

1、前提として

私はサッカーが好きです。
自分では「DNAレベルでサッカー好き」と言っています。
それくらい、本当に幼少期よりサッカー好きです。
家庭では妻に「サッカーの事になるとすぐ反応する、よく喋る」と言われます。

そんな私がコアラーズを応援するきっかけになったのは、川井選手との出会いがあったからです。

2、マイナースポーツの選手とは

私がマイナースポーツの選手に興味を持ったのは2016年だったと思います。
当時、女子サッカーリーグの3部に相当するチャレンジリーグに所属していた「名古屋FCレディース(現ラブリッジ名古屋)」というチームを知りました。
プロではないそのチームの選手たちは、普段は仕事をしており、休日に試合をしているアマチュア選手です。

メジャーなスポーツの選手(野球やJリーグ)は新聞、雑誌、TV、ネットと情報媒体がいくらでもあり、少し気になった事があれば簡単に情報を引き出せます。
しかしマイナー競技の選手はそれがない。

そんな選手たちは「どんな気持ちでプレーしているのだろう」。
そういう事に興味を持ちました。

その折に偶然知り合ったのが川井選手でした。

3、2015-16シーズン

川井選手のルーキーシーズンです。
その時、私は10年ぶりくらいにバスケ観戦を再開していました。
ルーキーだった川井選手も目には入っていましたが、同期入団となる西岡選手が注目されていた事もあり、川井選手の正直な印象は「もう1人のルーキー」程度でした。

この年の印象はそれくらいで、知り合うのは翌シーズンとなります。

2015.11.8(日)
愛知県体育館(現ドルフィンズアリーナ)にて
手前左の8番が川井選手

4、2016-17シーズン

シーズンが始まって間もないその日、安城にコアラーズの試合を見に行きました。
直前までサッカーを見に行こうかと迷っていたのですが、その日のサッカーは東京開催。場所が近い方に行くか、という事で安城行きを決めました。
(ちなみに決め手はリオ五輪に出場した王選手を見たかったからです)

この決断が、川井選手との出会いを生んだのです。

その日の試合はゴール下というとても良い席で見る事が出来ました。
川井選手はスタメン出場です。
「去年のルーキー、スタメンで出てるなぁ」
それくらいの印象でした。

試合後、会場を後にしようとしたらチームバスが停まっていました。
「ここで出待ちができるんじゃね？」
と思い、初の出待ちというものを試みる事にしたのです。

その目的は「どんなファンがいるのだろう」でした。
前述した通り、女子サッカーの影響でマイナースポーツに興味を持ち出した時期であり、当時のコアラーズは試合会場も寂しいものでした。
そんな中で出待ちをするファンとはどんなものなのだろう。
そのような興味からでした。

そして、ここで川井選手との邂逅が待っていたのです！！

偶然にもその出待ちで川井選手と話す事が出来た、というのが最初のきっかけでした。
でも正直、「去年のルーキーがスタメン」程度の印象しか持っていなかったし、選手との会話も想定していなかったのでテンパりました。
ただ、コアラーズというチームを見ていて気になった事があったので聞いてみました。
「選手って凄いテーピングしているよね」

視線の先にいた櫻木選手を見ながら言葉を投げかけました。
すると川井選手選手は「キャプテンは大きな怪我していますから」と答えてくれました。

そんな会話の中で私は初めて知りました。
「選手もアスリートなんだ」と。

いやコレ、当然と言えば当然なんだけど。
よくよく考えたら日本の高校・大学のトップクラスの選手が入団し活躍しているのが女子バスケ国内トップリーグのWリーグなわけで。
でもバスケ界は全くの無知だった私。
そんな私にとって川井選手との会話はとても衝撃的でした。

そもそも、トップアスリートとの会話自体が初めてでした。

2016.10.30(日)
安城市体育館(現東祥アリーナ安城)にて
左から2人目が川井選手

この会話をきっかけに、川井選手が起点となりコアラーズに興味を持ち、応援するようになったのです。

5、その後

川井選手を見続けたい、そのプレーを見たい。
そんな思いで日本全国を巡りました。

怪我で出場出来ない時期もありました。
リーグではファイナル進出という素晴らしい舞台を見せてくれました。
日本代表やオールスターの試合も見せてくれました。
今季はスティールとアシストの個人タイトルを獲る活躍を見せてくれました。