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コールリーダーを語る 〜その熱量〜

1、その名は「ヒサ」さん

三菱電機コアラーズには強力なコールリーダーがいます。
圧倒的な熱量と声量を持って試合会場に響き渡る「Let's go Koalas!!」の声援。
それは瞬く間にリーグを席巻した、歴史的出来事と言えるかもしれません。

その方の名は「ヒサ」さんと言います。「リーグを席巻した」と書いたように、もはやWリーグ(※)において彼を知らない人はいないと思います。

※ Wリーグ・・・女子バスケの国内トップリーグ。
            三菱電機コアラーズもこのリーグに所属。


2、伝説の始まり

私自身がコアラーズの試合観戦を始めたのは15-16シーズンでした。その試合会場はまさに「閑古鳥が鳴く」という状況であり、特にホーム試合だというのに声援もなく相手チームの応援が響き渡る、とても寂しいものでした。


縁あって私は17−18シーズンからコアラーズを応援しようと思ったのですが、さてどうしたものか。「応援のやり方」というものが分からず、苦慮していました。
そんな時、試合会場に「Let's go Koalas!!」と会場に響き渡る声援が聞こえてきまいした。
それは、たった1人の男性が繰り出す、熱量と魂の込もった声援でした。
その声援の主がヒサさんだったのです。

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2017.10.15(日)  スカイホール豊田にて
試合会場に「Let's go Koalas!!」の声援が響き渡る。


3、共闘

その後も試合でもヒサさんの声援は会場に響き渡りました。
たった1人でも、声援を送り続けていました。
試合中、途切れる事なく応援を続ける圧倒的な熱量をヒサさんは持っていました。

応援のやり方が分からなかった私はすぐにヒサさんにコンタクトを取りました。

「コアラーズを応援したい」
その思いで一致した私達は、ともに声援を送るようになったのです。

そして、共に日本各地へと応援に行くようになったのです。


4、熱量の共鳴

やがてヒサさんの周囲には沢山の人が集まってきました。
冒頭に「リーグを席巻した」の言葉通り、Wリーグにおいて各チームを応援していた方々がその熱量に共鳴して、「同じ志を持つ仲間」となっていったのです。

その際たる例はプレーオフで見る事が出来ました。
コアラーズの応援の際、他チームを応援している方がヒサさんの元に集い、一つの集団としてコアラーズに大きな声援を送ったのです。

最初はヒサさん1人、やがて私がその隣で応援し、プレーオフでは他チームの方まで巻き込んでコアラーズの応援が行われたその様は、ほんの数年前、冒頭にあったように15-16シーズンからは考えられない光景でした。

今ではヒサさんや私の他にもコアラーズを熱心に応援する方も増えました。
ヒサさんの熱量が周囲を巻き込み、コアラーズの応援環境を激変させたのです。

だからこそ冒頭に「歴史的出来事」と書いたのです。


5、コアラーズの躍進

コアラーズですが、ヒサさん登場の翌シーズンである18-19シーズンはリーグ2位という成績でした。近年は中位で推移していたチームにとって大きな躍進となったのです。
そこにはヒサさんの応援、その熱量があった事は想像に難くありません。
まさにチームと一体になって共に戦い続けた、その結晶がこの結果だったと思うのです。

15-16シーズン 閑古鳥が鳴く  
 16-17シーズン 閑古鳥が鳴き続ける
    17-18シーズン ヒサさんの登場     
   18-19シーズン コアラーズの躍進(2位)  
 19-20シーズン   追われる側の苦しみ

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2019.3.3(日)  大田区総合体育館にて
18-19シーズンは2位という好成績でフィニッシュ。

6、夢や希望と共に

ヒサさんの話を聞くと、「チームに救われた」的な言葉を聞く事があります。
ヒサさんの人生において、光明が差し込んだ、という事でしょうか?
実は私も似た所があります。

一つ言えるのは、コアラーズというチームには「人に感動を与える」という事でしょう。間違いなく本物のアスリート、選手達だと思います。
ヒサさん自身、そんな想いを胸に試合会場での応援だけでなく、SNSでもコアラーズの事を日々発信しています。

「もっと多くの人にコアラーズを知って欲しい」
これは私がヒサさんと思いを共通にする所だと思います。
(だからこそ、私もこのnoteを書いています)

コアラーズを知る事で得られた夢や希望。
その感謝の気持ちを応援という形でチームに還元している。そう感じます。

その熱量で、今後も試合会場を熱く盛り上げて欲しい。
そう願っています。

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2018.2.10(土)  大分総合体育館にて
コールリーダーとして奮闘するヒサさん。
34番のユニホームは自分で用意したという熱量。 


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