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【巡礼ビジネス】(著:岡本健)を読んで

本書からのアクションプラン
【他者の価値観を理解する】

久々に図書館に行き、目にとまった本書です。
私には巡礼したい場所があり、そんな興味からも読むことにしました。

1、他者理解

聖地巡礼とは、作品を見てその舞台となった場所に訪れること。
そこには作品のファンと地元住民がいます。
一般的な観光地とは違い、普段は日常の生活がある普通の街が突如として聖地化する事があります。

そこでファンと地元住民の交流が生まれ、ファンは布教活動を行うこともあります。
そこで生まれた「一つの理想解」が説明されていました。

地元住民がファンの布教活動でDVDを見るが、その良さはわからない。
が、地元住民の方にも好きな事はある。
ファンにとって、その好きなことがアニメだった。

相手の好きなことそのものの価値はわからなくても、自分にとって大切なものと同じように、それが相手にとって大切なものだと理解する。
価値観の異なる他者に対して、相手も自分も変えることなくわかり合う一つの理想解。

これは巡礼地に限らず、日常の中でも大切にすべき考え方だな、と思いました。

他人の価値観に「それは違う」と批判や拒否をするのではなく、自分ごとに置き換えて理解する。
傾聴やコーチングの本にも同様なことが書かれていたと思います。

本のタイトルとは裏腹に、思わぬ気づきを得られました。

2、健康と聖地巡礼

巡礼は旅、旅行ですので人の動きを促します。
ポケモンgoのような、MAPアプリと連動したゲームも「巡礼の旅」と位置付けられています。
その結果、人の健康にも寄与しているようです。

運動不足の解消や自殺の名所に常に人が訪れるようになり自殺防止に繋がった。
引きこもりやうつ病が治った、という事例もある。

うつ病の治療には太陽を浴びながら適度な運動が有効。
コンテンツ(巡礼の旅)が散歩を促し病気が治癒した可能性は十分にある。

確かにそうですね。
人の行動理由、その意識が促進されます。
またファン同士の交流も生まれ、コミュニティが形成されます。
人は一人では生きていけない。
聖地巡礼は、単純な観光資産になるだけでなく、人の健康にもプラスに影響するものなのですね。

3、私の聖地巡礼

本書ではアニメに代表されるポップカルチャー主体で書かれています。
私にも「行ってみたい聖地」があります。
それはアニメではなく、ラジオドラマ「安部礼司」の舞台となっている「東京神田神保町」です。
実は過去に1度だけ訪れたことがあり、本の街というのを少しだけ堪能しました。
しかし「少しだけ」なので、あらためて訪れて安倍礼司が何度も訪れている「喫茶さぼうる」等にも行ってみたいです。

もう一つは渋谷の街。こちらは尊敬する社長がいる街。
その空気感を少しでも味わたいです。

4、著者こそ聖地

この本の著者「岡本健」さんは観光学で博士号を取得した、との事。
それもあってか本書はとても読みやすく、またアニメに対する偏見にも向き合った読み応えのあるものでした。

そんな岡本健さんのサイン会とかあれば是非行ってみたいです。
その雰囲気、オーラというものを感じてみたいです。

岡本健さん自身が私にとっての新たな聖地かもしれませんね。

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