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ちょっとだけゾッとした話

これは最近、施設であった本当の話。


特養の1日は、とにかく忙しい(職員にとって)。お昼ごはんを食べるヒマなんてない。

というか、「ゆっくり食べていると仕事が終わらない→いくらでも残業」という魔の無限ループが待っている!
だからみんなお昼は長くて10分。早い人は5分ほどで食事を済ませる。

※仕事が終わらないと何時間でも残業に!(残業代は出ない)(涙)


・・・それが起こったのは、利用者さまがお昼を食べ終わったあとのこと。いつものように、食後の休憩が終わった利用者さまを、お部屋へと移していた。

「ビーッビーッ」

あれ、コールだ。どこのお部屋だろう

コールの場所を確認するため、コール盤のところへ行く。

あれ?いつも鳴るお部屋じゃない!?

いままでコールが鳴ったことのない部屋に、コールのランプが赤くついている。もう一度コール盤を見る。間違いない。

おかしいなあ?


一緒に働くもう一人の職員に聞いた。

🧒「ねえ、居室○のお部屋ってどこかな?」

👩🏻‍🦰「Yさんのお部屋」

🧒「誰がコール鳴らしたのかなあ」

👩🏻‍🦰「やすぼんさんに決まってるでしょ!」

🧒「え、そうかなあ??」

鳴らした覚えはないけど。無意識にどこかさわって鳴らしたのかな?

職員二人でYさんのお部屋に行った。Yさんはさっき私がベッドに横にしたばかり。そのままの体勢で横たわっている。

特養に入居されているかたは、認知やからだの障害が重いかたが多い。Yさんもその一人。

Yさんは、ほぼ寝たきり。1日ベッドで寝て過ごされている。


Yさんのお部屋で。コールを確認した。

・・・?

コールを鳴らすボタンがどこにも見当たらない。何度も見る。ベッドの下。壁のそば。

コールを鳴らすボタンは・・・ない。

わたしともう一人の職員は、顔を見合わせた。

🧒「コール、無いよね?」

🧒👩🏻‍🦰「きゃーーーっ!!」

ふっと壁を振り返る。

すると、コールのボタンを差し込むかべの穴、そのすぐ下にあったお人形が、じっとこちらを見返していた。


あとで職員でそのお人形を、穴の下からすこし離れたところに動かしました。
(だって、なんか怖い!関係ないかもしれないけど)
(お人形はYさんの私物なので、勝手に処分したりできないです)

どうしてコールの装置がないのに、コールが鳴ったのか。今でもわからないままです。


最近お香にハマっています😊


サポートに感謝!!好奇心がいっぱい。いろいろなことについて、もっと勉強したい!知ったこと、学んだことを文章にして伝えていきたいです。1人1人が幸せになって、その波紋が広がっていければいいな。