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本日の木版画『品川汐干狩』絵師:安藤広重

何もない無色の世界に一色また一色と色を重ねていくと、一つの世界が出来上がる多色摺りの木版画。

「本日の木版画」へようこそ♪

今回の絵師は江戸時代を生きた安藤広重さんによる『品川汐干狩』
摺りは11回になります。
途中、2色同時紹介もありますが順序摺りを写真でお見せしてます。どうぞ楽しんで下さい♪

『品川汐干狩』


摺り1
裏バレン

裏バレンとはこれから摺るにあたり、和紙の表を滑らかにして色がのりやすく、また細やかな線を摺りやすくする為の土台作りの摺りです。
絵の具は無しで摺ります。
私はうっすら水を引いて摺っています。


摺り2
主版
(墨で摺ります)
摺り3
空に陽のぼかし
ぼかし(グラデーション)摺り


摺り4
空に一文字ぼかし
(一直線に摺るのに気を使います)


摺り5


摺り6
グレー
(砂浜や帯、頭にも色が入っています)


摺り7


摺り8
海にぼかし


摺り9
右の着物


摺り10
左の着物

摺り11
肌着、帯の模様、落款


落款が入って完成❗

摺り回数
一応11回ではあるけれど、実は空の一文字ぼかしや着物は2〜3回摺って色を出しています。

サイズ
縦25cm✕横15cm


江戸時代の人気レジャーの1つが潮干狩りだったそうです😊
そして、江戸から海は今よりずっと近かったんですね♪

当時の潮干狩りについて、雑誌「和樂」webでくわしく解説しています。


潮干狩り、まだ体験したことがないので、いつかチャレンジしてみたいです。
旧暦3月3日がベストな時期ということなので…今年はいつかな?

令和の時代、どこがベストスポットなのか調べてみたいと思います♪

では、『本日の木版画』に最後までお付き合い下さりありがとうごさいました。
どうぞ良い週末をお過ごし下さいませ✨


2024/2/17 sat

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