午後の街角

木漏れ日がゆらゆらと形を変え
昼下がりの喧騒が吸い込まれていく

街路を通り抜ける風が通行人にぶつかって
巻き上げられた髪が風の行く先を教えてくれる

ビルに区切られた空は嘘のように青く
降り注ぐ日差しは雨のように柔らかい

緩やかな時の流れに身体を預けたら
忙しない日常が少しずつ遠ざかっていく

お気に入りの音楽と共に歩き出せば
休日はまだ始まったばかり

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