浪人手記 あとがき

お久しぶりです。大体4か月ぶりの投稿になるかな。

この度、第一志望の筑波大学情報学群情報メディア創成学類に合格しました。また、サブクエストであり裏ボスでもあった早稲田大学基幹理工学部学系3と慶應義塾大学経済学部にも合格しました。これにて僕の浪人生活も終わり。この浪人手記もこれで最終回となります。 まずはこの1年間ご愛読本当にありがとうございました。読者の皆さんの存在がこの手記の執筆や勉強の圧力になってました。

ということで簡単ではありますがこの一年を振り返っていきたいと思います。



現役時代

高校は一応県の中でトップと言われる公立高に通っていました。成績はそこまで良いというわけでもなく理系の中だと上位40%くらいだったと思います。筑波大学とか東北大学を目指す人のボリューム層がちょうどそこら辺でした。

メ創を目指していたのは高一からで、VR関係の勉強がしたかったのと2次試験が英数2教科のみで受けられるのが魅力的でした。なので高校入ってからあまり理科の勉強に重きは置いてませんでした。

本格的に勉強を始めたのは高三の6月から。最後の文化祭と部活動が終わるタイミングで勉強に切り替え始めました。と言ってもそこまでしていたわけでもなく、毎日放課後学校の自習室で2時間程度勉強してたくらいです。

現役時の受験勉強

数学は学校で配られた単元別問題集と、筑波大学の過去問25年分をやってました。正直こなすだけでそんなに身についた感じはしなかったです。

英語はやっておきたい英語長文500と700をやりつつ、ネクステージをやったりドラゴンイングリッシュをやったり筑波の過去問を解いたりしてました。ネクステージが完全に蛇足でした。現役時の僕は文法問題用の文法と長文読解用の文法の違いを理解していませんでした。大人しく英文解釈をやればよかった。

理科は学校で配られた問題集と学校で配られた重要問題集をひたすらやってました。重問は明らかにオーバーワークでした。共通テストでしか使わないのにやる必要はあんまりなかったかも。

地理はほとんどやらずに直前でたつじん先生の30日で9割取れる本をやってました。

共通テストはこんな感じ。思ってた以上に取れて驚いた記憶があります。リサーチは確か8位でB判定とかだった気がします。



現役の受験

現役の時も国立前期はメ創を受け、後期には筑波の工学システムに出していました。私立は明治と法政に共通テスト利用を出し、明治総合数理と早稲田理工を受けました。結果は早稲田理工だけ落ちました。

そしていよいよ前期試験なんですが、試験前日に俺の心を揺さぶりまくる出来事がありました。(これは本当に情けないので本当に仲のいい人にだけ言ってる)

いつもこの話をする時に冗談で俺はこの出来事のせいで落ちたと言ってますが、実際のところ本番のパフォーマンスにどれだけの影響を与えたかはまだ分かってないです。

そして本番を迎え、数学が全然出来なくなって0完で終わってしまい、無事現役時は落ちてしまいました。


そもそも僕は浪人する気はなくて、筑波落ちたら明治の総合数理学部先端メディアサイエンス学科(俺の志望する学科は横文字ばっかり)にいくつもりでした。しかし、いざ落ちるとあまりの悔しさにその場で僕は浪人を宣言していました。なので後期試験は受けていません。

一応現役時の入試結果はこんな感じでした。合格最低点とは-23点くらいだった。かなり惜しいと思う。

この数学51%と英語76%をよく覚えといてください。



そして浪人へ

なんてことがあって浪人をすることになりました。

僕の前に兄が宅浪で成功したということもあり、僕も宅浪することに。僕も親に迷惑をかけたくなかったのでそもそも予備校に入るつもりはありませんでした。ここから1年間は父の書斎でひたすら勉強するのみ。そう思っていました。

しかし、僕の通っていた高校が僕が卒業してから浪人生を支援するクラスを設立し、在校生の授業中に学校の自習室を使わせてくれたり、学校でベネッセ主催の模試を受けさせてくれるとのことだったので僕はそのクラスに参加しました。

週に一回程度でしたが学校に通って自習して担当の先生と話したりすることで、社会性を失わずに済んでいました。これはかなりありがたい。その他にも昼を外食にしてみたり、最寄駅の本屋で参考書をあさってみたりと良い刺激をたくさん受けたので、宅浪の人は学校とは言わずどこか外で勉強する時間を確保するのが良いと思います。

毎週火曜に学校に行って、それ以外の日は家の書斎で勉強する。模試がある日は模試を受けにいく。これを1年間繰り返していました。

あらかた浪人期の説明がついたのでここからは勉強面と精神面二つに分けて書きます。

勉強面

まずこれを見てください。

これは僕のスタディプラスの記録なんですけど、浪人期間中の勉強時間が合計で1111時間でした。大体1日3時間くらいしか勉強してないことになります。

ここで先に言っておきたいのは、僕は本当に勉強時間が少ないです。こんな勉強してなくても受かるんだぜ自慢とかじゃなくて、僕がこれから話す参考書ルートのペースとかがかなり遅いかもしれないので、あくまで参考程度にお願いします。

数学

僕が一年間で一番頑張った教科。
この一年間で好きなものランキング2位が高校数学になった。キモいけど。

数学に関しては一年間「見たことない問題を無くす」という意識でとにかくいろんな問題を詰め込んでいきました。

まず浪人してから最初に赤チャートの2B3を1からやり始めました。1Aをやっていないのは1Aは現役時に一周したのと筑波は1Aがほぼ出ない(大問の中の小問で1A分野を問われることはあっても大問丸々1A分野であるのはほとんどない)ので飛ばしました。あと、赤チャートなのは学校で配られた所謂網羅系の参考書が赤チャートだったからそれを使ってるだけです。配られたのが青とかFGならそれでも良いと思います。ただ、数学が好きで数学強くしたいなら赤チャートをお勧めします。みんな赤チャートは難しいってイメージを持ってると思いますけどちゃんと各単元易しい問題から入るし解説がとにかく丁寧です。後予備校の講座とかで裏技的な感じで紹介されることはほぼ赤チャートのページの隅に書いてあります。あとコラムが単純に読み物として面白いです。巻末演習は東大志望とか以外はやらなくていいと思います。赤チャートの場合だと章末演習の問題がちゃんと解けたらその単元は結構自信持って良いと思います。

赤チャートが終わってからは標準問題精講の2B3をやりました。2Bの方はチャートの2周目みたいな感じでした。赤チャート使ってるなら正直いらないかなって感じです。ただ、通過領域の部分は良問が揃っているのでやる価値ありかも(筑波であんまり出ないから意味ないかも)
数3は結構テーマが問題ごとに独立してて、網羅系だとマニアックすぎて取り上げないような問題の取り上げ方をしているので見たことない問題をなくすという意味ではかなり意味がありました。

その後は入試本番まで理系プラチカの数3をやりながら、色んな大学の過去問を一年セットで演習しました。特に神戸大学の問題を多めにやりました。肌感覚で筑波と問題の難易度が似てた気がします。あと旧帝大の問題はやっておくと良いと思います。それぞれの大学の感触を掴めるっていうのは一個一個の問題の理解が深まっていることと同値だと思う。数3のプラチカは難しかったです。筑波にはオーバーワーク。早稲田にももしかしたらオーバーワークかも

数学の勉強でとにかく大事にしてたのが、「問題を解く時に何をテーマにして何を聞いてるのかを自分の言葉で説明すること」でした。

これが出来るようになると、一つの問題から吸収できる知識が数倍増えます。あと誘導がある問題はざっと問題を見るとどういう流れで最後の問題を解くのかが見通せるようになります。

これが出来るようになるためには、まず問題を解く時にすぐ(1)から取り組むのではなくて、一回全体を見てどういうふうに解くか、似たような問題を前に解いたことがなかったかを脳内で言葉にしてから解くのがお勧めです。そういうふうにして問題をたくさんインプットして入試本番で初見の問題をなるべく減らすと、本番で焦ったりしなくなるのでオススメです。

やりたかったけど時間と到達したいレベル的にやらなかった参考書としては、入試問題の掌握があります。知ってる人も多いかもしれませんが、難関大学を志望する人が使うようなかなりハイレベルな参考書です。解法選択や論証などの一般の参考書では蔑ろにされがちな問題を解く前の考え方について学べる良い参考書だと思います。ただ、筑波の数学は全部小問がついていて誘導が丁寧ということもあって自分で解法を選択するというよりかは誘導に乗って回答することがほとんどなのでこれはやりませんでした。旧帝大志望の人は余裕があればやっておいて損はないと思います。

英語

英語の目標としては、文章の流れを理解して段落の役割を意識しながら読むというものでした。これは、河合塾の筑波大英語の講習でもメインテーマとなっていてそれがとても良かったのでそのまま取り入れる形になりました。

まず4月5月くらいにはポラリスの文法のレベル2をやりました。ここで初めて文法問題用の文法と長文読解用の文法の違いに気づきました。
その後には6月くらいまで旺文社の入門英文問題精講をやりました。これかなりオススメです。
その後は二ヶ月くらいかけて旺文社の大学入試のための英文熟考の上下をやりました。これもかなりオススメで、元々英語ができなかったわけではないですがこの三冊をやったおかげで英文が読めないっていうことはほとんどなくなりました。
その後はルールズの3.4をやりながらドラゴンイングリッシュとこれだけ!英作文をやっていました。

英語はとにかく英文を読む時に段落を通して文章のどの役割を担っているかを意識しながら読んでいました。具体的な説明なのか、前の段落の反論をしているのか、はたまた全く別の話をしているのか、それを理解するだけでほぼ読む必要がなくなったりすることもあります。ある意味現代文風に解くことを目標にしていました。そのためには英文を日本語とほぼ同じ精度で読むことが求められるので、何にせよ英語の力は必要ということです。


理科

理科は共通テストだけで使う(一応早稲田の理工では2科目あったが本命じゃないかつ受かると思ってなかったので無視していた)予定だったのでそんなに勉強してないです。
物理は4月から物理のエッセンスを改めてやり直して、化学はその時期には何もやってませんでした

8月頃から旺文社の全レベル問題集の共通テストレベルの問題集をやってました。これは共通テストとセンター試験の過去問がまとまってる感じで、化学に関しては各単元の軽い知識チェックみたいなのがあってそれがかなり良かったです。

これが終わった後は共通テスト予想問題集と共通テスト・センター試験の過去問を合わせて15年くらいやりました。共通テスト直前期はとにかく理科が不安でずっと理科の過去問を解いては納得できる点数は取れず、みたいな感じでそれが結構ストレスでした 

アドバイスとしては、殆どの理系の人が理科を二次試験まで使うと思うので理科はちゃんと勉強したほうがいいっていうのと、万が一理科を二次試験で使わないにしても理科は共通テストにフォーカスを当てるのではなくもっと基礎からの理解が深まるような根本的な勉強をした方がいいと思います。最近の共通テストの問題傾向的にも基礎的な理解があれば解ける問題が増えてると思うので。


社会

社会は現役次に勉強していた地理Bから現代社会に変えました。筑波に絞った以上より簡単な科目を選びたかったというのと単純に地理が安定して点が取れなくて現役時のストレスの原因になったからです。

現代社会はそんな本腰入れずに、スタディサプリの動画を一周したのと現代社会の集中講義を何周かしました。模試では安定して9割とか取れてたけど本番で8割切ってしまいました。ここがもっと取れてればもっと楽になったはず。


国語は何か書けるほど勉強してないので割愛します

精神面

ここが浪人生活(特に宅浪)で一番重要なポイントだったと思います。
予備校に通っていた人どうだったか分かりませんが、少なくとも宅浪の1番の敵は孤独だったと思います。
僕が何かしてもそれをすぐ分かち合えるような人も物理的に近い距離にはいませんでした。もちろん浪人してる友人もいましたし、辛い時はそいつらと一緒に頑張っている感覚で踏ん張っていましたが、その人たちも結局予備校に行って毎日ちゃんと頑張っていたと思うと、家でろくに勉強もせずにいた僕なんかが同じ顔をして苦しんでも良いのか?と思っていました。結局僕自身の怠惰さが自身の孤独の溝を深めていったことになります。もっと真っ当に頑張っていれば僕は友人に臆面を向けることなく同じ苦しさを分かち合えたことでしょう。これも僕が勝手に気にしているだけなんですけどね。
そして世界には浪人生以外に現役生という存在もいます。現役で大学に行った友達と連絡をとったり、夏頃には一人暮らししてる友達の家に遊びに行ったりもしました。
僕はヘラヘラしてないといけない人間なので(俺の精神衛生を守るためにも、そして社会的地位を保つための居場所の確保のためにも、そう今のところは思い込んでいる)、友人と会う時にも「僅差で落ちてそのままずっと遊んでる浪人生」として振る舞っていました。別に事実なので良いんですけど、僕は望んでずっと遊んでるわけでもないし、出来ることなら一日中勉強していたかった、けど怠惰を言い訳にずっとそれができずにいたので、時にはこの自分の振る舞っているキャラに嫌気がさすことだってありました。
でもそれでシリアスになろうとしても、今度はまた「ろくに勉強してない人間が人並みに苦しい顔するな」っていう自意識に苛まれて辛い生活を辛いと、浪人生の仲間にはもちろん現役で大学行った同級生にも言えずにいました。
端的にいうと自分の怠惰さとまともに向き合えずに、外向きのポーズを無駄な自意識に固定されてしまっていた、というわけです。個人の性質と自意識の問題は結局解決しないまま、今も別の形になって存在します。

残る精神面の問題は不安です。これは割と一般化できると思います。
模試でA判定をとっても志望者内で1位をとっても、この不安というのは勉強で脳を忙殺しない限りは消えません。僕はこの一年間不安に潰されて動けなくなっていた時期もありました。
不安は誰にでもあると思います。それを防ぐ手は結局勉強するしかないです。余計なことを考える時間を限りなく0にすれば不安に脳が駆られることもないでしょう。わかってると思いますがこれは不安にならない瞬間を作るのは不可能ということを言っています。
なので僕は不安を取り除くのは諦めて、不安に頭をやられてパフォーマンスが下振れても良いように、圧倒的なパワーをつけてやろうと思いました。下振れが合格点取れるくらいまで底上げすれば結論どんな心理状態でも合格できるわけですから。僕が首席合格や早稲田理工合格を目標にしていたのはこれが理由でもあります。第一志望を余裕で突破できるくらいの学力を身につければ、精神が不調でも良いし、なんならその学力が自信になって不安を少しでも小さくしてくれるかもしれません。だから浪人生は自分の志望校の一個上のレベルを目標にすると良いと思います。


模試の成績

模試は学校で受けさせてもらったベネッセの模試と河合塾の全統模試を受けていました。河合塾のはちょっと残していなかったのでベネッセの模試の結果だけ古い順から載せていきます。判定はメ創は全部A判定で、志望者内順位も2回目の模試を除いてずっと一位でした。

こんな感じです。受かるだけなら最初の方はここまで取れてなくても大丈夫だと思います。メ創に関しては共通テストの点数がインフレしだしてる気がするので共通テストを結構頑張って二次試験で逃げ切る感じがいいと思います。

共通テスト

一番緊張したのは案外二次試験より共通テストかも。ここでミスしたらそもそも勝負させてもらえないと思うとゾッとした。

会場で周りの人が何故か知人ばっかりで、割と安心しながらやれました。

しかし、パフォーマンスとしてはこの一年で最悪レベルで、数学もよくわからない計算ミスをしていたり、現社で過去最低点を取っていたりしました。

2日目の最後の理科が人生一番緊張しました。ここミスったら人生終わるくらいの気持ちで望んでた気がする。

結果としてはこんな感じでした。
合計換算後で760とかでした。リサーチもメディア創成内で8位とかで、ここで早くも最高点合格を諦めかけていました。




二次試験

まず私立から。浪人期の私立は明治の総合数理学部先端メディアサイエンス学科と慶應の経済Aと早稲田の基幹理工の学系3を受けました。結果としては全部合格しました(慶應経済だけは補欠合格)

2/8くらいから東京に住む兄の家に一週間近く泊まって勉強しつつ東京の街を歩くのを楽しんでいました。

まず一番早かったのは慶應経済。三田キャンパスのあの門何?私立すぎるって
慶應経済が過去問解いてても一番受かる気しませんでした。英語の空所補充は全然慣れないし、英作文めっちゃ長い。数学も難易度というより時間が足りなくて点数稼げない。小論文は特別な勉強はせず過去問だけで。そんなに癖がなかったので数学英語でブチ抜くつもりの人はそんなに勉強しなくていいと思います。

まず当日のコンディションが最悪だった。満員電車で早速体力を削られ、睡眠時間が足りず一番最初の英語の長文一個読み終えるまで頭が全然冴えなかった。そのまま流れでさっさと試験が終わってしまったので、試験を解いた実感もなく、これと言って何か得たものはなかったので、帰りに慶應に通っている友達とラーメンを食べながら「今日俺は何をしに来たんだ?」と思った。どれくらい取れてればいいかとかも良くわからないので手応えとかも全くなく、のれんに腕押しってこういうことかと完全に理解した日でもありました。

次は早稲田理工。正直筑波合格は絶対条件だと思っていて、この一年間は筑波合格よりも早稲田合格の方が思いとしては強かったです。なんで絶対に負けられない。

まず会場が監獄みたいな棟だった。あのキラキラした早稲田キャンパスの奥地、想像もつかないような直方体の中で試験を受けた。受かりたさは正直あったけど、こんな理科も碌に勉強してないような奴が受かるような大学でもないよな、どうせ東京一工受かる奴が全部枠持ってくんだろうなと思いながら、唯一の勝ち筋の理科が差がつかないくらい難しくなることを祈りながら試験に臨んだ。

数学は去年と同じくらいの難易度で、大問5問あって3完1半くらいだった。かなり順調な滑り出し。英語は最後の語彙の問題がアホみたいに難しくて、全部運ゲーみたいな感じになって他の問題は大問一以外は全部解けたと思う。
問題の理科。結論から言うと易化してた。俺でも解ける問題が続いててこれはヤバい、と思いながら解ける問題を全部解いていった記憶がある。それでも多分3割くらいしか取れてなさそう。

こんな感じの手応えで受かったので多分語彙問題の運ゲーが当たったんだと思います。とにかく何か埋めるの超大事です。

そして最後が明治大学。
昨日の早稲田をそこそこな手応えで終えられたので明治はかなり楽な気持ちで受けました。数学は大問一個以外は残り時間半分残して解き終わって、英語も多分8割くらい合ってたと思います。特にいうことないです。明治のこの学科はそもそもが高得点勝負なのであまりうかうかしてられなかったですけど。

実はこの都内私立3連戦の途中に、ラーメン食ってゲロ吐いたりパチンコで爆勝ちした友達にすしざんまい奢ってもらったりしてます。何してんの?

そんなこんなで私立が終わり、いよいよ本命筑波が待ってました。私立終わってからは後期の都立大の過去問を消費したり、プラチカで難しい問題に慣れようとしたりしてました。一年の余裕があったので筑波が今年どんな問題になっても幅広く対応しようと思っていました。

そして試験当日。家が茨城なので当日に車で送迎してもらいました。お笑いが好きなので気分を上げるためにcreepy nutsの「バレる!」を聴いたりしてました。

会場に着いて、時間がくるまで食堂で待機してました。ここで一個アドバイスするなら、トイレ行くなら食堂がある棟のトイレに行った方がいいです。空いてるし綺麗なので。このアドバイスはメ創と総合文系受ける人しか効果ないけど。

そして会場の部屋に入室。去年と変わらない大教室。去年の記憶がフラッシュバックしたりする中、なんとか気持ちを戻そうと頑張ってました。

まず英語の試験からスタート。ちょっとだけ変な問題があったりしたけどいつもの筑波大学、って感じでサクサクと解き進めて、時間も余裕持って見直しとか英作文の推敲とかしてたら終わりました。解いてた当時の手応えとしては7割くらいかと思ってました。

この感じなら数学ミスらなければいけるぞ?と思いながら、でも去年も数学ミスってるんだよなぁとか思って数学を待っていました。

そしていよいよ一年を締めくくる、最後の試験、数学が始まりました。

パッと問題も見た感想としては「今年なんか変だぞ?」と思いました。筑波で範囲とか領域を示す問題は珍しいなと思いつつ解き進める。

解いてるうちに、「これ変なだけで別に問題自体は素直だな」と思い始めて、計算ミスしないように、かつ今まで以上に早く問題を解く。
そして試験時間残り20分で問題を全部解き終わった。恥ずかしい話この瞬間にちょっと泣きそうになった。解いてて全く滞りもなかったし、見直してみても論述でミスっているところも見当たらない、俺の一年は無駄じゃなかったんだと、むしろこんなに効力があったんだと、一年間での変わりように少し胸を打たれてました。そんな暇あったら見直ししろ。

そんなこんなで試験が終わり、流石にホクホクで車に乗り、浪人生活の終わりを確信してました。


合格発表

まず明治と共通テスト利用で出していた法政の結果が筑波の入試の前日に来た。両方合格。流石にここが受かってないと話にならないので一安心した。

次が早稲田と慶應の合格発表。これは筑波の入試の次の日に来た。ここはそんなに手応えもなく、そして筑波の合格をほぼ確信してたので合格発表の時間の後に起きて適当に寝ぼけ眼で確認する。まず早稲田から、どうせ落ちてると思いながら結果を見てみたらまさかの合格。流石に一瞬で目が覚めた。家に誰もいないので流石に叫びながらリビングに降りた。親と兄に連絡をして、しばらく興奮が冷めなかった。思えば筑波の合格より喜んでた気がする。
そのちょっと後に慶應を見た。結果は補欠のBランク。調べてみたら去年はもっと下のランクまで合格扱いになっていたので安心。本当はストレート合格したかったけど。


そして本命の筑波。とはいえ早稲田も受かってるし当日の手応えもあったので去年ほど緊張しなかった。隣で見てた親はとても気が気ではなさそうだった。
それで合格発表を見て、自分の番号があるのを確認した。良かった。流石に嬉しい。一年とりあえず報われた。と思った。


時は経ち、4月某日。大学生活にギリギリ慣れてないくらいの頃、親から得点開示が来たとの連絡が。
写真が送られてきた。

撮り方が悪くて合計点が見えないが、合計が1480。実は先に筑波大学の公式サイトに上がっていた入試結果のデータを見ていたので、これが最高点であることを知っていた。合計点を自分で計算した瞬間に、「あれ?これ最高点だな」と思い、冷静になりながら脳が動き出した。流石に嬉しい。まさかここまで目標達成できるとは。

一応内訳としては数学が392/400(98%)、英語が328(82%)で二次試験の合計が720/800(90%)
共通テストの合計が760/900(84%)、合計1480/1700(87%)って感じでした。数学ヤバすぎる。


終わり

そんな感じで僕の浪人生活は終わりを迎えました。この生活を送っている時はかなり辛かったですが、今思えば一年間物理的に隔絶された場所で孤独な中内省を続けられたあの生活はかなり重要だった気がします。

今は大学に入って人並みに楽しいキャンパスライフを送っています。素敵な友人もできました。これをもって僕の浪人手記は最後とさせていただきます。本当に読んでいただいてありがとうございました。今後は書きたいものができたら細々とまた書いていこうと思います。

ありがとうございました。

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