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【生徒発信】 安田女子高校STEAMコース~PBL~STEAMを伝え隊活動報告

 安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
 コースの特徴の一つが、週に4時間おこなっている「PBL(Project Based Learning)」という授業です。第三期のPBLは、2023年11月から2024年9月までの予定でSTEAMコースの二期生・三期生の2学年を対象に実施しています。

 今回は、STEAM教育を広める活動をしている「STEAMを伝え隊」が企画・運営し、2024年6月22日(土)にイノベーションハブひろしまCampsにて実施した体験講座の報告をします。




★STEAMを伝え隊

 私たちは、PBLの授業で「STEAMを伝え隊」というチームで活動しています。メンバーは高3が3名、高2が2名で、協力しあいながらこれまでもさまざまな広報活動をおこなってきました。特に、本校のオープンスクールなどの行事で、外部の小学生や保護者、中学生に向けて、デザイン思考やSTEAMについての体験講座を実施してきました。

 今回は、初めての試みに挑戦しました。
◎まず、学校から飛び出して、ワークショップを実施
◎次に、中高生~社会人対象、と幅広い年代の方に向けての実施
◎最後に、参加者の募集も自分たちでおこなう(これまでは学校を通しての申込)
ということで、ドキドキワクワクの体験の連続でした。


★Campsとの出会い

 今回のイベントを実施する会場であるCampsとの出会いのきっかけは、2023年11月に実施したアントレプレナーシップ講演会。講師の今井恭子さんから、Campsの存在を教えていただきました。そして、メンバーの一人が12月に活動の相談に行ったことが今回のワークショップにつながりました。


★参加者募集の広報活動

 今回、初めて自分たちで参加者を募集するに当たって、対象を絞っての広報活動をおこないました。

 まず、身近な本校の中高生に向けて、学年掲示板にチラシを掲示してもらいました。が・・・、残念ながら、参加者0。(涙)

Canvaで作ったチラシ

 安田以外の中高生に向けて、HFMの「大窪シゲキの9ジラジ」に電話出演して、参加を呼びかけました。リスナーの高校生が1名、参加してくれました!!

 社会人の方向けには、Campsのイベント申込サイトでの告知、アントレプレナーシップ講演会のつながり、顧問の先生のつながりと、こちらは大人の力もお借りしました。そして、社会人の方が6名も参加していただきました!


★ワークショップ当日

 当日は大雨の予報でしたが、そこまで激しく降ることなく無事に開催することができました。(ホッ)

雨を心配しながら受付をしている様子
ワークショップ前からしっかりコミュニケーションをとりました。
各テーブルにはCamps内の本を置いて、緊張をほぐしてもらう工夫も。
進行役(奥)は最後の確認作業

 流れとしては、
・オープニング(自己紹介)
・チェックイン(絵しりとり)
・メインワーク(デザイン思考)
・発表
・ふり返り
という感じで、1時間ちょっとのワークショップでした。私たちSTEAMを伝え隊のメンバーは、1名が進行役として、あとの4名は参加者の2チームの中にまざって、ワークショップに参加しました。

 自己紹介・チェックインで参加者同士の緊張がほぐれていき、メインのワークでも楽しい雰囲気で活発な話し合いが進んでいきました。

自己紹介の様子
チェックイン(絵しりとり)の様子
言葉で伝えてはいけないので、かなり難しいときも
片方のチームの途中
スタートはリンゴ、そこからは・・・

★メインワーク

 メインワークのテーマは、「つぶれそうなラーメン店を救う方法」に設定しました。付箋を使ったアイデア出し、ペルソナの設定など、ワークシートを使ってもらいながら、デザイン思考を体験していただきました。
 社会人の方とワークをするのが初めてだったので、視点や発想が子どもと違っていてとても新鮮でした。

ワークの様子
完成したワークシート

★発表

 アイデアがまとまったところで、発表の準備、発表へ。STEAMコースでよくやっている寸劇方式を取り入れて発表していただきました。

発表準備

 最初のチームは、学生をペルソナに設定し、できるだけ安く食べてもらいつつお店も助かるというセルフサービスの考え方を取り入れたアイデアでした。

発表の様子1-1
発表の様子1-2

 もう一つのチームも、ペルソナは大学生と一緒でしたが、キッチンカーで大学に出向いてファンを増やすというアイデアでした。

発表の様子2-1
発表の様子2-2

 どちらのチームも楽しそうに発表していただき、しかも実践できそうなアイデアで、とてもいい発表でした。(パチパチパチ)


★ふり返り

 体験終了後、ふり返りのシートを書いていただきました。お褒めいただくことも改善すべきこともたくさんあり、これも社会人ならではの視点だなと思いました。

【参加者の感想(抜粋)】
・アイデア出しの時、高校生のアイデアが突拍子もないものに見えたのですが、その中から結構おもしろそうなアイデア(セルフのラーメン店)が生まれたことに驚きました。
・まず、高校生の皆さんの立ち居振る舞い・言動が要所要所できちんとしていて、会がスムーズに進行していくのすごいと思いました。少し時間が短くて、グループワークには考える時間やテーマの絞り込みなど改善すべきこともあるような気がしました。
・学生の方々と協力して取り組むことは、仕事でこり固まった頭にとても刺激を与えられた。
・ワークでは個人のアイデアを元に、具体的なアイデアを考え、寸劇で表現するということの難しさと楽しさを感じることができました。ワークの時間がもう少し長いとよさそうです!

【私たちの感想】
・解決方法がチームの中でたくさん出て、どれもとても良いアイデアで選ぶのが大変でした。発表も楽しみながらできたので、よかったなと思います。(高2)
・はじめて大人の方に向けたワークショップだったけど、いい人たちばかりでめちゃくちゃ楽しかった!最初は緊張してたけど、時間がたつにつれて空気が和やかになっていてうれしかった!(高3)
・はじめての大人の方向けのイベントだったので、上手くいくか不安でしたがみなさん盛り上がってくださって私自身も楽しむことができました!次はもっとデザイン思考について説明できたらいいかなと思いました!(高2)
・寸劇で楽しくペルソナについて考えながら発表ができたと思う。なるべく意見やアイデアを多く出し、まとめるのは難しかった。思ってもいなかった考えを聞いたりすることができて、驚きつつも楽しかった。(高3)
・進行役として全体を見ながら活動できた。生徒が大人に押されている感じも面白かった。スタートから大人の方も楽しくしてくれたのでやりやすかったし、とても場が和んで良かった。(高3・進行役)

 参加してくださった方やCampsの方をはじめ、たくさんの方にご協力いただいて、とても楽しく有意義な挑戦になりました!! 本当にありがとうございました!!


■ 執筆者:安田女子高校 STEAMコース STEAMを伝え隊
■記事責任者:STEAMコース主任

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