見出し画像

【教員発信】 安田女子高校STEAMコースの特徴~PBL(第二期)④~

安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。コースの特徴の一つが、週に4時間おこなっている「PBL(Project Based Learning)」という授業です。

第二期のPBLは、2022年11月~(2023年10月までの予定)でSTEAMコースの一期生・二期生の2学年を対象に実施しています。第一期とは構成を変更し、企業や大学などと連携したプロジェクト(コラボレーション・ラボ)や、STEAM教育を発信するプロジェクト(プロモーション・ラボ)、自分のやりたいことをどんどん推し進めていくプロジェクト(マイプロジェクト・ラボ)の3部構成としました。

今回は、2023年3月まで(予定)の期間限定の特別コラボ・プロジェクト「マザーハウス・プロジェクト」についてご紹介します。


★マザーハウス・プロジェクト

マザーハウス・プロジェクトは、期間限定の特別編成でのプロジェクトです。PBLのプロモ・ラボとマイプロ・ラボから希望者を募り、高1・3名と高2・8名の計11名で挑戦しています。

■マザーハウスとは

株式会社マザーハウスは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念に、発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導、同商品の先進国における販売をしています。
そのマザーハウスが2023年3月31日開業予定の旧広島市民球場跡地イベント広場に併設の商業施設「シミントひろしま」に、中国地方初出店されます。地元に長く愛される店作りを目指したいという想いで、広島市にある安田女子高校とコラボしていただけることになりました。


■副社長・山崎さんの特別講義

12月には副社長の山崎大祐さんに特別講義をしていただきました。マザーハウスの理念や歴史、各国でつくっている商品について詳しく教えていただきました。そして、被爆地・広島に出店することへの想いを、生徒に熱く語っていただき、生徒も熱心に聞き入っていました。

特別講義をしてくださったマザーハウス・副社長の山崎大祐さん(左上)
マザーハウスのジュート・バッグをはじめて触りました

■プロジェクトの目標

お店のオープンに向けて、マザーハウスの工場で働く方やお店の建築に関わった方たちにインタビューして、どのようなお店がどのようにできて、どのように運営されているのかを取材・記事にして、オープニング・ペーパー(開店時のチラシ)として配布することを目標として活動しています。
また、オープニング・ペーパーに掲載しきれなかった情報も、プロセス・ペーパー(チラシ)にして校内に掲示することも目標としています。
広島でまちづくりの活動をされているミナガルテンの谷口さんや、印刷・デザイン関係で中本本店の方にもご協力いただきながら、3月31日のオープンに向けてがんばっています。

マザーハウスの副社長・山崎さんにオンラインで取材しました
取材の記事をまとめるために相談中

■版築で什器作成

2月中旬には、広島店で実際に使う什器(家具)を、お店作りに関わっている方たちと一緒に、プロジェクトのメンバーで作成しました。版築という手法で、土を入れては押し固めるという作業を繰り返し、2時間くらいで3つの展示用家具を完成させました。
広島のかき殻を入れた土を使っている部分もあるので、実際にお店がオープンしたら、しっかり見ていただきたいポイントです!

土をついて押し固めている様子
版築で作った什器(ひとまず完成)

■ 執筆者:安田女子高校STEAMコース主任(2年目)
教員歴23年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。
大学・大学院時代は、赤外線天文学を専攻、できたてほやほやのすばる望遠鏡を使わせてもらいながら褐色矮星について研究していました。
未知の人と関わるときは尻込みするタイプですが、STEAMと関わり始めた2年前から一念発起して、いろいろな人と関わろうと努力しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?