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【教員発信】 安田女子高校STEAMコース~IBL 生徒企画:読書WS最終回を実施~

 安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
 コースの特徴の一つが、「IBL(Interest Based Learning)」という授業で、自分の興味関心に応じて自分で目標を設定し学びを進めます。
 今回は、IBLで生徒と一緒に企画・運営した『本から紡ぐ自分らしさ』というワークショップ(3回シリーズ)の最終回の様子を報告します。




◎1・2回目の様子はこちらから

 このワークショップは、講師(ファシリテーター)として、本の教室ルーペのあやさんにご協力いただき、生徒と一緒に企画・運営をしてきました。

講師のあやさん(左)と企画メンバーの生徒

◎ワークショップ最終回の簡単な内容紹介

・1回目と2回目のワークショップのふり返り
・チェックイン
・三種の神器(問い・本・対話)
・ワークショップのルール説明
・本などを使ったワーク(ひろい読み、ねらい読み)
・シェアトーク
・ふり返り&アンケート

シェアトークの様子

◎生徒のアンケートより

 今回のワークショップも、満足度8.9(10点満点)、オススメ度8.6(10点満点)と高評価でした。

<3回目のワークショップの感想>
・今後の未来に何が大切かが少し分かった気がします。(高2)
・不安な将来に向けて少しは光が差した気がした。(高3)
・色々な人の性格だったり好きな事だったりを知れて、とても楽しかったです。(高1)
・改めて自分は考えることが好きだということと、本だけではなく作者さんも好きだということに気づいた。(高2)
・本を読みながらここまで色々考えた事がなかったので、これからもやってみたいと思った。(高3)
・相手を小さなことでも褒めるというのが大切なんだと気づいた。(高1)

<3回のワークショップを通しての一番の学び>
・失う事は必ずしも悪いことではないという事(高3)
・問いかけて気づいての繰り返しが大事ということ(高3)
・視野を広げるだけでなく、一つのことを深掘りすることも大切だということ。(高1)
・振り返ることは大切だと感じました。(高2)

<ワークショップで経験したことを、今後に何を活かしたいか>
・本を読むときにただストーリーを楽しむのではなくどんな真意があるのかを考えたいです。(高3)
・これからも沢山本を読みたいなと思った。(高2)
・人と意見をまず肯定から入り、そのあとで自分との相違点を探すこと。(高1)

<その他の感想>
・全3回のワークショップを通して、いろんな人からフィードバックをもらったことで自分の武器になるものを見つけられました。今回得意なことを活かして、生活したり、将来なりたい職業につなげていきたいです。ありがとうございました😊(高3)
・グループの人が持っていると落ち着く本があると言っていて、そんな本があるのが羨ましく思った。私もそんな本を見つけてみたいと思いました。(高3)
・自分を見つめ直すいいきっかけになってよかったです。(高1)
・もう少し本に触れようと思えるような機会になりました。(高2)


◎企画メンバーの感想

 今回の読書ワークショップは、3名の生徒と一緒に企画・運営をしてきました。ファシリテーターのあやさんと何度もミーティングを持ち、最後のワークシートも自分たちで作り上げました。

●私にとって初めてのワークショップの企画体験となったのですが、とても楽しかったです☆
一回、二回とミーティングを重ねるごとにアイデアやワークショップに対する意識がどんどん深くなっていって、とても良い経験になりました!
また、私自身ワークショップを通すことで改めて「自分らしさ」というのがわかった気がします。最後にあやさん、今回は貴重な体験、本当にありがとうございました!☆

●最後のワークショップ、お疲れ様でした!自分は参加できませんでしたが、無事3回目も成功したようでよかったです!
最後のワークシートは後日提出させていただきます。
最後に、あやさん、今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
【執筆者注:この企画メンバー、最後のワークショップは体調不良で残念ながら欠席でした。】

●3回のワークショップありがとうございたした!
私も初めてワークショップを企画するところから携われて凄く貴重な体験でした。
ワークシートのデザインも初めてだったけど、ミーティングやアドバイスを重ねるごとに良いものになっていって凄く嬉しかったです。またワークショップ自体も3回通していろんな人と話すことで自分の視野が広がったように思います。凄く楽しかったです。あやさん、ありがとうございました!


◎ファシリテーターのあやさんから

 きっと初めは「本を通じて自分を知るってどういうこと!?」と、生徒のみなさんは思っていたと思います😊。
 それでも、毎回笑い声混じりでワークショップを楽しんでくれて、アンケートでは、私の想像以上に多方面からの学びを得てもらっていました。嬉しいです。生徒のみなさんが書かれた最後のワークシートを拝見しましたが、考え深い問いや気づきが数多く、素晴らしかったです!
 3人の企画メンバーと一緒にワークショップをつくっていくSTEAMコースらしさも、新鮮で有意義な経験となりました。楽しい時間をありがとうございました。
 これからも、正解のない答えを探す探究の旅、ぜひ楽しんでいってください!


■ 執筆者:安田女子高校STEAMコース主任(3年目)
教員歴24年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。
大学・大学院時代は、赤外線天文学を専攻、できたてほやほやのすばる望遠鏡を使わせてもらいながら褐色矮星について研究していました。
未知の人と関わるときは尻込みするタイプですが、STEAMと関わり始めた2年前から一念発起して、いろいろな人と関わろうと努力しています。

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