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【教員発信】 安田女子高校STEAMコース~PBL×京セラコラボ企画1~

 安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
 コースの特徴の一つが、週に4時間おこなっている「PBL(Project Based Learning)」という授業です。第三期のPBLは、2023年11月から2024年9月までの予定でSTEAMコースの二期生・三期生の2学年を対象に実施します。

 今回、女の子の生態チームと女の子トイレプロジェクトの2チームが京セラとコラボしてイベントを企画・運営するために、京セラの方とミーティングを実施しましたので、その様子をお知らせします。




☆エクオール検査装置

 今回のコラボ企画のきっかけは、京セラがエクオール検査装置を開発されたことです。ヘルスケアシステムズと共同開発した「生体マーカー即時検査装置」では、エクオールという物質の即時検査が可能で、体の状態をその場で定量化し把握することができます。


☆PBLの2チーム

 女の子の生態チームは妊婦さんの健康を食でサポートすることを目標に活動しているチームです。また、女の子トイレプロジェクトは生理の問題について考えているチームです。
 エクオールという物質が女性の健康に深く関わっていることを知り、6月に京セラの方とオンラインミーティングを実施し、エクオールのことを教えていただき、コラボして何かできないかと模索を始めました。


☆今回のミーティング

 今回は、京セラの方に学校へお越しいただき、チームメンバーのエクオール検査を実施させていただきながら、今後のコラボについてご相談させていただきました。

中央の立っているお二人が京セラの方
マイクロピペットで自分たちの検体を準備中

 自分たちの取り組みについて京セラの方にお伝えし、どんな形でのコラボが可能か相談しました。

女の子の生態チームの活動説明
女の子トイレプロジェクトの活動説明

 さて、肝心の検査結果ですが・・・途中で検体の準備中に気泡が入ることによるエラーが出てしまって再測定するトラブルもありましたが、最終的には6名全員の結果が出ました。
 生徒のエクオール測定結果は、5段階のレベル2~3の間でした。(レベル2はあまりエクオールを作れていないけれども、全く作れていないわけでないレベル。レベル3は腸内でエクオール産生菌が活動しているが、量はあまり多くないというレベル。)

定量化された結果が表示されました

 今のところはコラボイベントして、生徒や家族のエクオールを計測したり、講演をしていただいたりして、健康について考えてもらえる企画をしたいと考えています。その結果を文化祭などで発表したり、文化祭の来場者に測定してもらったり、とアイデアがたくさん出てきました。これから実現可能な企画となるように検討・準備を進める予定です。


☆生徒の感想

・大豆製品をたくさん取ろうという意識がもてました。これから毎日大豆製品を食べようと思っているので次の結果が楽しみです。
・自分たちのプロジェクト(執筆者注:女の子の生態チーム)に思ったよりもイソフラボンが含まれているものが多かったことにびっくりしました。自分は大豆製品をよく摂っているつもりだったけど数値は低めだったので、これからはもっと心がけて大豆製品を食べたいと思います。
・初めてエクオールの検査をしてみて普段からあまり大豆を食べれていないので数値は低めだったけど、次の検査までに数値を上げられるように日頃から意識したいと思いました。豆腐や納豆以外にも枝豆やあずきなどにも大豆イソフラボンが含まれていることを知ったので沢山食べようと思います。
・数値が思ったより低かったので少しずつ取り入れていこうと思いました!
いろんな人のきっかけになるようなイベントを考えていこうと思います!
・初めてエクオールの検査をしてみて今まで意識して大豆を摂取していなかったけど自分が思っていたよりも数値が高かったので驚きました!次回の検査まで意識して毎日コツコツ取り入れていこうと思いました。次の検査が楽しみです!


■ 執筆者:安田女子高校STEAMコース主任(4年目)
教員歴24年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。

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