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MotoGP2024 第5戦フランスGP

まずは土曜スプリント決勝。マルティンがポールから好発を決めて、いつも通りドゥカティ・KTM・アプリリア勢が上位に固まりました。バニャイアが4周目にコースアウトののちリタイア。今シーズンなかなか成績が安定しないですねー。中盤以降のトップ3は先頭で逃げるマルティン、2位にベゼッチ3位にマルクで進んでいきましたが、マルクが徐々にベゼッチに迫り、真後ろまでつけてきたところでベゼッチ焦ったかフロントを失い転倒。3番手には替わってビニャーレスが浮上。そこからはオーダー変わらずマルティンが悠々逃げ切り。2位には、すでに移籍後表彰台に上がっている姿め見慣れてきたマルク。3位はベゼッチ転倒により滑り込んだビニャーレス。マルティンは予選も好調でポールトゥウィンでしたが、一方のマルクはQ1落ち13番グリッドからの追い上げ。ドゥカティマシンへの順応はもう完全に大丈夫と言った感じに見えますね。

MotoGP 第5戦フランス スプリント決勝
優勝 ホルヘ・マルティン🇪🇸(プラマックドゥカティ)
注目選手🏍
2位 マルク・マルケス🇪🇸(グレシーニドゥカティ)
応援選手🔥
3位 マーベリック・ビニャーレス🇪🇸(アプリリアレーシング)

Moto3決勝序盤はやはり、磐石のスペイン勢が上位に固まってましたね。ベイヤーも安定して上位で争えるようになってきており、なにより更に素晴らしいパッシングを続けたのがピケラス!さすがCEVMoto3とレッドブルルーキーズカップダブルチャンピオンだけありますね。8周目には、13番グリッドからファステストを記録しながら4位まで浮上してきていたリカルド・ロッシが転倒。ほぼ同じタイミングでベイヤーが先頭に。10周目には、表彰台争いをしていたムニョスが痛恨のダブルロングラップペナルティ。ここのところのMoto3はこれまで以上に団子状態でのレースになることが多いので、先頭集団で機を伺いつつ、トラックリミットやコースオフ、ペナルティなどを受けて脱落するといったことをいかに回避できるかが非常に重要になってきてますね。ピケラスは先頭集団からはやや置かれ始めるものの、同じくルーキーのエステバンと激しい5位争いを展開。ラスト3周で3番手にいたアロンソがコーナーで2台同時にパスし先頭に。しかしオルガドも引けを取らず、集団はバラけていないながら2台でトップ争いを繰り広げました。8台が集団でなだれ込む大混戦でしたが、優勝はアロンソ、2位にオルガド3位にはベイヤーで決着。

Moto3 第4戦スペイン 決勝
注目選手🏍
優勝 ダビド・アロンソ🇨🇴(CFモトアスパー)
2位 ダニエル・オルガド🇪🇸(ガスガステック3)
3位 コリン・ベイヤー🇳🇱(ハスクバーナインタクトGP)
応援選手🔥
14位 古里太陽🇯🇵(ホンダチームアジア)

Moto2決勝は、スタートからガルシアが逃げる展開。小椋はトップ10を見る位置で中団からのレースでしたね。7周目12コーナーで5番手を走っていたゴンザレスが転倒。前戦の中継にも映っていましたが、QJモーターグレシーニのピットにはエリアス(2010年Moto2初代チャンピオン)が帯同してるんですね。2番手集団は変わらずカネット・ロペス・ロバーツが順位を入れ替えながら走行していましたが、14周目には後方から追い上げた小椋も加わりました。小椋は18周目にはロバーツをパスし表彰台目前の4番手。個人的には小椋選手は1対1でのバトルのほうが得意な印象があるので、ガルシアには逃げられたものの、集団が縦にバラけた今回のような展開もいい方に転んだように感じました。21周目には3番手のロペスに追いつき、ラストラップの2.3コーナーでカネットを、9コーナーでロペスをパス!優勝は後続の影をも踏ませず3.5秒ちぎったガルシアが圧巻の逃げ切り。2位には今シーズン初表彰台の小椋、3位には最終コーナー手前でロバーツに抜かれるもクロスラインで差し返したロペスとなり、ボスコスクーロシャシーで表彰台独占、MTヘルメッツMSIはワンツーフィニッシュとなりました。

ヘレステストでのニューシャシー導入が
奏功したか、今シーズン初表彰台の小椋選手。
後方17番グリッドから脅威の追い上げで2位獲得。
22年の日本グランプリも13番グリッドから優勝したように、
後方スタートからでも諦めずじっくり追い上げる精神力、
決勝ではベストを尽くし先頭集団でレースを終える安定感、
これこそ小椋選手の真骨頂といったレースでした。

Moto2 第4戦スペイン 決勝
優勝 セルジオ・ガルシア🇪🇸(MTヘルメッツMSI)
注目&応援選手🏍🔥
2位 小椋藍🇯🇵(MTヘルメッツMSI)
3位 アロンソ・ロペス🇪🇸(スピードアップ)

MotoGP決勝は、スプリントは無念のリタイアを喫したバニャイアが好発。3周目でアコスタがまさかの転倒。彼にとっては珍しいミスのように感じますが、それもそのはずルーキーながら今シーズン初の決勝中の転倒リタイアだったとのこと。恐ろしいルーキーです笑 直後には昨日のスプリントに続いてベゼッチも転倒。VR46コンビは速さがあることは証明済みなものの、今シーズンはなかなか展開が向いてこないといった感じですね。3~6位のメンバーのペースが落ち着く中ジリジリとペースを上げたマルクがアレイシを抜き5番手に浮上。バスティアニーニがアレイシのインをすくうも、2台揃ってコースアウト、アレイシは8番手まで下がり怒りをあらわに。ここのバスティアニーニのパッシングはちょっと強引に見えましたね。18周目にはついにマルクがディジャナントニオを抜いて3位に浮上。バニャイアのすぐ後ろにマルティンがつき、20周目のS字で一瞬マルティンが前に出るもクロスラインでバニャイアもトップを死守。しかし次周の同じ場所でマルティンが次こそパッシングに成功。前が競り合っている中、マルクは一時2.5秒差あったトップ争いの2台との差を詰めて、残り7周時点で0.4秒まで迫る。徐々に先頭で後ろを離しつつあったマルティン25周目のS字でミス、3台が団子になり、マルクは一瞬おかれるもラストラップでバニャイアのインを強襲。マルティンがスプリントに続きポールトゥウィンでダブルウィンを達成、2位にはマルク、3位にバニャイアとなりました。結果には特に関係はありませんが、レース終了後には、表彰台を獲得した3人が「2018年の各クラスチャンピオン」であることが話題に。いかにマルクの活躍が息長いか、マルティンやバニャイアなどの若手のキャリアアップが早いかを感じさせられます。

2018年の各クラスチャンピオンが、
6年を経て最高峰クラスの表彰台に集結。
(当時マルクはMotoGP、バニャイアがMoto2、
マルティンはMoto3のチャンピオンでした。)

MotoGP 第5戦フランス 決勝
優勝 ホルヘ・マルティン🇪🇸(プラマックドゥカティ)
注目選手🏍
2位 マルク・マルケス🇪🇸(グレシーニドゥカティ)
3位 フランチェスコ・バニャイア🇮🇹(レノボドゥカティ)
応援選手🔥
5位 マーベリック・ビニャーレス🇪🇸(アプリリアレーシング)

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