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質問するときの注意(26)

質問することはコミュニケーションの基本技術と言っていいでしょう。あれこれ自分で考えるよりも、「どんな気持ちですか?」などと聞いたほうが、ずっと早くて正確だったりします。しかし注意すべき点もあります。

子供の頃に「どうしてそんなイタズラをしたのか!」という怒られかたをしてふてくされた経験はないでしょうか。これは質問の形をしていますが、実は「そんなイタズラはけしからん」という強力なメッセージになっています。

また、いわゆる尋問というのがそうだと思いますが、あらかじめ答が想定された質問は、答を誘導しようとして相手を追いつめることになります。

理由を尋ねる質問は特に、こちらにその気がなくても相手を非難しているように受けとられやすいですし、質問を重ねすぎて相手を心理的に追い込んでしまうことにも要注意です。質問している自分の感情、話し方や口調などにいつも意識を向けておくことが大切だと思います。

文章:精神科やすだ (2006年9月11日初公開)
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