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モチベーション理論・私見(48)

先日、モチベーション理論・成人教育理論に関する講演を聴く機会がありました。結局のところ、個人の動機付けを高めるための一般化できる方略というのは無いのだそうです。これは一口に “モチベーション” と言っても、その内実は多様であり、簡単には一般化できないという事情からくるのでしょう。

とはいえ、治療でも教育でも、相手のモチベーションを何とか高めたい、維持したいと考える場面は少なくありません。

「馬を水辺に連れては行けるが,水を飲ませるまではできない」という諺がありますが、水を飲ませることを考える前に、まずは、どうして水辺に行けないのか(怪我をしている?水辺の場所を知らない?)、行き先は本当に水辺でいいのか(自分と相手のイメージしている “水辺” は別物かも?水を飲む場所なら他にもある?)、その辺から考えたら介入のきっかけも見つけやすいのではないか、そんな風に思います。

文章:精神科やすだ (2007年2月13日初公開)
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