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モデルになる(62)

慣れない仕事をするときや判断に迷ったとき、「○○さんならどうするだろう」「××さんがここにいたら,何とアドバイスしてくれるだろう」などと、特定の人のことを思い浮かべることがあると思います。

このように自分の行動の規範になるようなモデルを持っていると、問題を解決する力が高まり、困った事態に陥っても気持ちを強く持つことができたりします。

そこで考えてみると、患者さんも病気や障害という問題を抱えて病院にくるわけですから、患者さんにとって医療者が “困った時に思い浮かべてくれるような存在” になれれば、患者さんが自分から治療に適した行動をとったり、不安に打ち勝ったりという点で大きな助けになる可能性があるといえます。

モデルはなろうと思ってなれるものではないですが、とりあえず、自分の言動や態度が患者さんのモデルとしてふさわしいかどうか、時々気にかけるようにはしたいものです。

文章:精神科やすだ (2007年7月31日初公開)
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