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話し方を変える?変えない?(74)

「子供がえり」してしまったような認知症の老人に接する時、声のトーンや速度、言葉遣いを変えたりするでしょうか。老人以外でも、子供、知的障害のある人、極度に落ち込んでいるような人などには、普通の成人に話しかけるのと言い方を変える(もしくは、変わる)ことがあると思います。

ちなみに私自身はどちらかというと話し方があまり変わらない方だと思います。使い分けるほど器用ではないだけなのですが、自分が子供のとき、小児科で変に子供扱いされるのが不快だった記憶があるのも影響がありそうです。

子供の中にも大人の部分があるし、認知症や知的障害の人は何も分かっていないかに見えて実はいろいろ考えていたりするし、逆境に打ちひしがれながらも踏ん張っているという人もいます。

いたわり、やさしく接しようとする態度は大切ですが、過剰だと逆に相手のプライドを微妙に傷つけてしまうかも、ということは留意しておいても良いと思います。

文章:精神科やすだ (2008年1月11日初公開)
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