見出し画像

話を聞かない時には(45)

忙しい業務の中では、ゆっくりと相手の話を聞いている時間がないというジレンマは必ずあるものと思います。また、急を要する疾患の鑑別のために問診に時間をかけられないとか、精神疾患のために話せば話すほど混乱していくなど、あえて話を聞かないというケースもよくあります。

どのような場合でも相手の話をさえぎる時や途中で切り上げるようなときは、相手の “話したい、聞いて欲しい” という気持ちを十分に汲みながら、 “その話も大事だと思うが、今は○○という理由でゆっくり話すことができない” と率直に伝えましょう。また “その話は△△の時にあらためて聞かせてもらいます” などと伝えれば、相手の安心や納得が得られやすいでしょう。

相手は自分のことを十分に理解してもらおうとして(こちらには全く無用な情報であっても)一生懸命に話そうとします。 “ちゃんと大事なポイントは抑えていますよ” ということを示すことが大事だと思います。

文章:精神科やすだ (2007年1月19日初公開)
*****
●このマガジンは私が以前に発行していたメルマガの復刻版です
●1回に2、3本くらいずつアップしております
●リクエスト、間違いの指摘など、ご意見がありましたら何でも歓迎いたします
●詳しくは「はじめに」をご覧ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?