リアクションすること（２）

人の話を聞くときのスタイルは人それぞれでしょう。相手の目をみながらじっと聞く人、うんうんうんとうなずきまくる人、ひたすらメモを取りながらの人、などなど。

ひとつ気を配ってほしいのは、話の途中で分かりやすくリアクションするということです。うなずくのでも、アイコンタクトでも、「なるほど、なるほど」などとつぶやくのでも、何でもかまいません。

眼を閉じて思慮深くじっと聞き入るというようなスタイルだと、たとえ熱心に聞いていたとしても、相手は「本当に聞いてくれているだろうか？」「理解してくれているだろうか？」と、不安になります。

また、適切なリアクションがないと、自分がきちんと話せているかどうか分からなくなってしまうということもあります。真っ暗闇では自分が目を開けているのか閉じているのか、ふと分からなくなることがありますが（行動に対して外界からのリアクションが返ってこないためです）、それと同じです。

文章：精神科やすだ　（２００６年５月１０日初公開）
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