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「あなたはどう思いますか」(27)

主治医は患者さんに対して疾患や治療についての質問や相談があれば親切に分かりやすく答えなければいけません。

それはそれでよいのですが、時々、患者さんの相談に際限がなくなっていくことがあります。本来は自分自身で考えて結論を出すべき問題も、何でもかんでも主治医に尋ねたりするようになります。困ったことに主治医のほうも、何でもかんでも患者さんの質問には答えを出さなければいけないような錯覚に陥ってしまうこともあるのです。その結果、答えの出しようがない質問、答える必要のない相談に答えようとして、必要以上に悩んで、疲弊し、かえって関係を悪くしてしまいます。

このように知らず知らずのうちに相手のペースに巻きこまれてしまうことは意外とあるものです。そんな時は「あなたはどう思いますか」という一言を思い出して、自分の問題は自分で解決するのが基本だということを相手も自分も再確認できるといいでしょう。

文章:精神科やすだ (2006年9月15日初公開)
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