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相手の長話にイライラするとき(14)

相手の話を聴くことが大事だと分かっていても、まわりくどい話を長々と聴かされることになっては、こちらもイライラもしてくるし、相手に対して拒否的な感情を抱いてしまったりもします。

しかし、考えてみれば相手だって嫌がらせのつもりで話しているわけではないのです。ひとつ留意したいのは、患者さんや家族は、何をどれくらいの分量で話したら良いのか、けっこう分かっていないものだということです。

何を話していいか分からないから、思ったことを全部話そうとしてとりとめがなくなってしまうし、どれだけ話していいか分からないから、延々と話し続けてしまうのです。また、はじめのうちは“言葉が足らずに早合点されては困る”と、どうしても話が過剰になりがちです。

誰もが自分の訴えを上手に表現できるわけではありません。そう割り切って、相手のペースに徹底的につきあってみるというのも、ひとつのイライラ防止策かもしれません。

文章:精神科やすだ (2006年7月6日初公開)
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