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心身相関(29)

身体疾患の症状に心理社会的要因が影響を与えている場合、それを心身症と呼びます。例えば喘息は心因によって起こる病気ではないですが、心理的な要因によって症状が出やすいとか、悪化するということが見出されることがあり、その場合にこの喘息は心身症であるとみなします。

心身症であれば、心理社会的要因に配慮することで症状を軽くしたり防いだりすることが期待できますが、これは決して身体的治療自体を否定するものではありません。

疾患における心因の位置づけとして、「身体的な原因が見つからないから心因性だ」というように二者択一的に理解されがちですが、決してそうではなく、両方に働きかけることでより治療効果が望める場合もありますし、また「身体的原因が見つからない=心因性である、ではない」ということにも注意してください。

文章:精神科やすだ (2006年9月28日初公開)
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