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消防団ってどう思います?

先日、偶然火災に遭遇し初期消火を行なった事で消防組合から感謝状をいただきました。それをきっかけにふと消防団活動と言うものを改めて考える機会があったので少し書いてみようと思います。

昨今、消防団というものの存在意義を問われています。そもそも、都会では過去の存在ですらあるかもしれませんが、地方ではまだそれなりの形をなしています。ただ、あり方という意味では岐路にあると思います。消防署に任せればいい、必要なのは分かるが仕事があって参加できない、など色んな意見があると思いますし、どれもそれなりの筋は通っています。それを認めた上で私が考えるあり方は「第一義的な目的を変える」事だと思います。消防団の今までの第一義的な目的は火災の消火活動を始めとする各災害や非常時の緊急的活動にあると思います。これは当然必要なことではあるのですが、消防団経験者が口を揃えていうのは、そのコミュニティとしての価値です。地域の人間としてお互いを認識して共に活動する事で心理的な安心を得たり喜びを感じたりできるのです。そういう意味で、「地域コミュニティとしての活動の先にある緊急時の活動」という位置付けが良いのではないかと考えます。違う言い方をすると、「消防活動も含んだ地域活動団体」といった感じでしょうか、そうする事で、操法大会ありきの動きでなくなるだけでなく、もっと広い意味での活動もできるようになるはずです。そういう付き合いそのものがめんどくさいと思う人もいますし、そういう感情がおかしいとも思わないのですが、こういうコミュニティとしての存在意義をちゃんと感じたその先に消防団という機能が存在するのです。緊急時の集団行動や命令系統は必要ですし、訓練にもある程度の時間と厳しさは必要でしょう。しかし、何故必要かを理解した上で参加するかどうかは存続にも大きな影響を及ぼすと考えられます。今回、私が初期消火に携わったのは友人宅でした。迷いなく行動できた経験を与えてくれた消防団活動が今後も誰かの大切なものを人知れず守ってくれる、そんな活動であり続けられることを願ってやみません。

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