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ハロー!スランプ


こんにちは、Qnoir青山でフリーランス美容師をしている小川泰明です。


私事ではありますが、1月半ばから既に花粉症の薬を飲んでおります。

実は花粉症の薬を飲むのは10年ぶりくらいなんですが、今年の花粉は何だかちょっと手強い、気がしてます。

そして10年前より薬の効き目が良い気がします、何となくですが。

お薬も進化してるんですかね?知らんけど。


さて、花粉と共にあなたの元にもやって来ていませんか?


「あー、また来たよ」

「定期的に来るんだよなあ」

「こないだ抜けたばっかりなのに」


そう、スランプです。

今回はそんな煩わしくも厄介な「スランプ」とやらについてお話を進めていきたいと思います。


ここで残念なお知らせをさせて頂かなくてはなりません。

今日絶好調なあなたも、いつか必ず失速します。

毎日が楽しくてハッピーに溢れているあなたにも、ある日突然暗雲が立ち込めます。



冒頭から大変失礼致しました。
あ、でももうひとつ、ちょっとした朗報もしたためて参りましたよ。

今暗闇の真っ只中にいるあなたも、絶不調の波が押し寄せているあなたにも、必ず一筋の光が差し込みトランプゲームの大貧民(大富豪?)でいうところの革命が必ず訪れます。


どちらにしても大どんでん返し。

みなさんもご周知の通りかとは思いますが、人生なんてそんなものです。

それでも僕たちは、調子が悪かったり、上手くいかないことが続いたりすると、それを「スランプ」という言葉で片付けてしまいます。

その反面、すごく調子が良い時や何もかもが上手くいっているときには、それが当たり前だと信じ込み、おかしな名前などあてがったりなどはしないのに。


上手くいっているのが当たり前。

上手くいかないことは普通の状態じゃない。

僕たち人間は、なんと都合の良い生き物です。


朝があって夜がある

晴れの日があって雨の日がある

穏やかな波があって激しい波がある


人間だけが特別なわけないじゃないですか?

我々の人生は、幸福に満ち溢れた日もあれば不幸のどん底の日だって当然待ち受けてるんですよ。


僕自身のお話を少しだけ。

その昔、僕は自分のスランプを受け入れることができない人間でした。

「上手くいかないわけがない」

スランプが来る度に、もがいてあがいて、必死で事態を好転させようと暴れていた時期がありました。

開かない扉をひたすらに押し続け、鳴らない鐘をこれでもかと撞き続けていました。

やがて、重かった扉は開き、びくともしなかった鐘も鳴る日がやってきます。

そしてそれを自らの努力と研鑽の賜物だと思い込んでいたんですね。


それを大きな思い違いだと気づいたのは、割としっかりおじさんになってからです。


それは自分の努力によるものではなく、来たるべき時が来たというだけのこと。


残念ながら、どんなに頑張ってみても扉は決して開くことはなく、鐘は決して鳴ることのない、そんな時期が確かにあるんです。


何をどうやっても上手くいかない日々が人生には確実に存在するんです。


僕たちはそんなときにも自らの力で状況を打破することを美徳とする傾向にありますが、本当に大切なことはその時にしか出会えないものに向き合うということ。


スランプの時にしか見えない世界があり、スランプの時にしか気づけないことが必ずあります。


自分に足りないものだったり、必要ないものだったり、本当の気持ちや大切な存在に気づかせてくれるとても貴重な時間だったりします。


スランプのときに必要なのは、どうにかしてスランプを抜け出そうとする力技ではなく、スランプが訪れたからこそ味わえる世界を俯瞰できる力です。


せっかくのスランプです、悔しさも惨めさも苦しさも辛さも嫌というほど味わってやりましょう。

スランプは、抗うことではなく受け入れることでその持つ意味が大きく変わってきます。


やがて難は去ります。

そのとき、さらなる飛躍を信じて突っ走れるエネルギーと知恵をスランプの時こそ養う時なんじゃないでしょうか?


勝つことが決まってる試合なんてつまらないよ?

レベル上げが要らないロールプレイングゲームも3日で飽きるでしょ?

吉凶禍福の偏食、もうそろそろ辞めにしてもいいんじゃないかな?


良い時も悪い時も、もう2度とは戻ってこないあなたの人生の大切な瞬間なんですから。



いつも小川のぼやきにお付き合い頂きありがとうございます。

どうか皆様の元に、たくさんの幸せな日々が待ち受けていることを心から願っております。




小川泰明







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