『マッドマックス:フュリオサ』をたったひとりで観た話
2000年以降最高の映画である『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の続編である『マッドマックス:フュリオサ』、5月31日の開幕には参加できなかったんですが、何とか休みを作って6月6日木曜日13時30分からの祭りへ参加することに。やはり、どうせ観るなら4DX版が良かろうと言うことで昼から行ってきました。(後半に感想を書きました)
当日
福岡県北部では「小倉コロナワールド」と「ユナイテッド・シネマ なかま」しかないので、より自宅に近い方の中間市の方へ。楽しみすぎて1時間前に到着してチケット買ったんですが、その時点で他にお客様がいらっしゃらないということで、席が選び放題でした。
マックでも行こうかと思ったけど高校生で本当に溢れていたので、北九州のうどんと言えばの「資さんうどん」へ。わかめそばに卵を入れつつ時間をつぶす。
映画については、前評判を一切耳に入れず行ったので、新鮮な気持ちだったと言えるだろう。ワクワクでいっぱいな気持ちだった。
コーラを買って、13番とかかれた入口を目指す。予告編が始まる頃の劇場についたのだけど、お客さんがいない。外の店員さんに聞いたところ「お客様ひとりです」とのこと。
「僕がいなかったら、映画は放映されないんですか」とおたずねしたところ「誰もいなくても流れてるんで、お客様がいてくれて嬉しいです」と有難いお言葉。ついでに記念撮影してもらいました。パチリ。
映画が始まったんだけど落ち着かなくてですね。
席移動自由なんですよ。右の後ろの方に行ったり、左の中の方に行ったり、また戻ったりしていると、強烈な違和感がありましてですね。なんと吹き替え版だったんですよ。
吹き替えの４DXだったら、まあお客様も来ないのかなと思いながらも、ちょっとがっかり。字幕で見たかった。
本編が始まっても、しばらくはグオングオン揺れる席の中で、ひとりでグワングワン揺れているのが面白くってですね。なんか熱かったり、水がかかったりするじゃないですか。これが誰もいない劇場の中に、プシューって音をたてて撒かれたりするんですよ。シュールな絵で素敵でしたね。
でも、始まって30分くらい経ったら物語に引き込まれて、しっかり映画を見ました。個人的には面白かったですよ。
追伸
という内容を予約に長いこと置いていたのですが、月末なんでアップしました。今日(6月30日)マッドマックス自体は観ることができるみたいですね。良かった。まだ間に合う。
で、ここからはネタバレあり、常体で書きますね。
内容について
イモータンジョーの出番が少なかった。これに尽きると思う。本筋とは違うとしても、俺たちが見たかったのはイモータンジョー軍の戦いなのだ。イモータンジョー軍が勝利を得るところが見たかったのだ。もっとV8!V8!と叫びたかったのだ。前作は映画館から出た際、みんな心はイモータンジョー軍に所属していた。敵軍だけどV8!V8!言いながら出てきたと思う。見たかったなあイモータンジョー先生の圧倒的勝利。
と、まあ、熱い気持ちは置いておいて、映画としてはそこそこ面白かった。前作、2000年以降最高の映画である『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が好きだった人は、楽しめたと思う。興業が不振だったとするならば、前作から間が空きすぎたからだ。4年後くらいに出ていたらまた違ったものになっただろう。
『マッドマックス：フュリオサ』は「様々な人が抱える怒りを代わりに爆発させてくれる映画」なのだが、復讐を遂げても怒りが開放されるわけではない。俺たちの怒りが昇華するのは、やはり『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を待たないといけない。前日譚にも、ある一定のカタルシスがなかったことが、今の興行成績に繋がっているのではないだろうか。
イモータンジョーが大活躍すれば、ある一定のカタルシスはあったのではないだろうか。戦争に勝つというカタルシス。しかし、それはフェリオサの物語ではないよなあとも思う。やはり、次の物語を待たなければならない。
あとこれは、女性の物語と言うことだ。前作も、結局は女性の物語ではあるのだが、熱狂的なファンの多くは男性だった気がする。男性の中にある女性性が刺激された結果、ちょうど良いフェニミズムになっていたと言うか。今作は、男性性がグロく描かれすぎたのかなと。ディメンタス、有害すぎたよね。
まあしかし「マッドマックス・サーガ」と名付けられているので正式なナンバリングタイトルではないと考えると、充分に面白かったと言えるのではないだろうか。
まあ結論を言うとするならば、2000年以降最高の映画である『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を、まだ見てない人は今すぐ見た方がいいということだ。なるべく大きな画面で、なるべく大きな音で。めちゃくちゃ面白いから。
で、前作観てから考えたらいいと思う。たぶん見たくなると思う。前作から1週間くらい後にこれ観たら、かなり面白いと思う。ぜひ。
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