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『大丈夫』という言葉 vol.6

「大丈夫」という言葉は僕にとって非常に使いやすく、そしてよく使う言葉です。
いつも子供たちに「大丈夫?」と聞いて、「大丈夫です」と言われています。
今回、NEXT ROADの仲間の自主セミナーで「その『大丈夫』って本当に大丈夫?〜人の心が壊れるとき〜」というテーマのセミナーに参加してきました。

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『大丈夫』という言葉

みなさんは、どんな時に大丈夫と言ったり、聞いたりしていますか?
私は、上記にもあるように、仕事柄子供が怪我をした時、子供が本当に理解しているか確認する時に良く使っています。
他にも、誰かに頼まれた時や人を気遣う時にも使っています。
シチュエーションによっても、使い方は違うと思います。
『大丈夫』にもたくさんの種類があります。
でも、その人が言っている「大丈夫」は本当に大丈夫なのでしょうか。

私自身、大丈夫じゃない時にも大丈夫と言って、奮い立たせることがあります。
自分を信じているから頼まれている、自分のためを思って言ってくれている、ダメと言ったらいけない気がする、だから『大丈夫』と言っているのです。
辛い時こそ『大丈夫』と言っているのです。
ダメと言ったら、信頼がなくなってしまう、もう頼まれなくなってしまう、甘えてはいけない、と思い込んでいるのですね。

『大丈夫』という言葉にはすごいエネルギーがあります。
けれど、それを続けていくと、いつか自分の心のキャパシティを超えて、心が壊れてしまいます。

『大丈夫じゃない』って言えない?

『大丈夫』は聞く側も聞かれる側も色々な思いがありますよね。
心配しているから「大丈夫?」と聞く。
自分はまだやれると思って「大丈夫」と返す。
自分を成長させるためにもっとやらなくてはいけないから、「大丈夫」と言う。
自分の弱さを見せられないから「大丈夫」と言う。
失敗を見せられないから「大丈夫」と言う。」

けれど、辛い時、助けてほしい時にも「大丈夫」と言ってませんか?
助けてあげたいと思っていても「大丈夫と言われたからそれ以上はできない」と思っていませんか?

けれど、なかなか『大丈夫じゃない』と言えません。

しかし、根がまじめな日本人(大丈夫じゃないと言ってる人が真面目じゃないと言うわけではありません。)ですから、「大丈夫じゃないと言えないんですよね。

なぜ言えないのか。それは、今ある人間関係が崩れてしまう、信頼を失ってしまう、叱責されると思っているからです。
環境が『大丈夫じゃない』と言うことができない状況を作っているのです。

「大丈夫」と言い続けると、自分の限界を超えて、いつか心が壊れてしまう。
だからこそ、大丈夫じゃないと言える人間関係や環境を作っていくことが必要なのです。

『大丈夫じゃない人』を救うために…

そうはいっても、そういう人間関係を築くこと、環境を作ることは一朝一夕ではできません。
でも、身近には『大丈夫じゃない人』はいるはずです。
そういう人を救うためにはどうすればいいのでしょうか。

まず、その人の『大丈夫』を疑うことです。
本当に大丈夫なのか、辛いことはないのか、どうフォローをしていこうかなど、その人に思いを巡らすことが大切なのです。

そして「大丈夫じゃない」と言ってきた時に、評価を下げるのではなく、一緒にやろうと言って、助け合う。
「大丈夫じゃない」と言っていいという環境づくりを少しずつしていくこと。

相手の真意を見抜くことが本当に大切です。
甘やかしと言われたとしても、縁あって知り合った仲間を大切にしていくために、その人の『大丈夫』を疑い、心が壊れる前に救わなくてはいけないのです。

最後に

『大丈夫』って日頃から人に対しても、自分に対してもよく使う言葉です。
しかし、今回のセミナーを通して、その『大丈夫』は心を壊してしまうことがあると知りました。
知ったからには、心が壊れる前に何かできることはないか、思いを巡らせなくてはいけないのだと感じました。
自分ができることは小さいかもしれませんが、自分の身近な人の『大丈夫』を疑い、言葉の裏を見た上で、相手を救えるようにしていこうと思います。

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