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将来生きる力 vol.28

「子供たちが毎日楽しいと思えて、仲良く、勉強も頑張れる学級を作る!」
「自分たちでしっかりと学んだり、助け合える学級を作る!」

こんな思いをもって教員になった人が多くいるのではないでしょうか。
皆さんの学級経営の方針をぜひ聞いてみたいです。

さて、先日、学級経営セミナーに参加してきました。
自分がどんなクラスを作りたいのか、どんな学級経営をしたいのかを考える良いきっかけになったセミナーでした。

自分の目指す学級経営とは

皆さんはどんな学級を作りたいと思っていますか。
これがはっきりしていると、学級の目指す方向が見えてきますよね。
「みんなが楽しい学級」
「自分自身で学ぶ力がある学級」
「友達同士で協力できる学級」
担任の思いが色濃く出てくるのが、この学級経営の方針なのだと思います。

では、僕の目指すべき学級はどんな姿なのでしょうか。
色々考えてみたのですが、やはり
「将来、役に立つ力を身につけさせたい」というのが、大きなキーワードでした。
それは、上記にあるような
・人間関係を構築できる力
・自分で自分を律し、自ら学ぶ力
・学びを楽しむこと
こんな力を身につけさせたいと思っているのだと思います。

ただ、毎日の仕事でこの大切な思いが見えなくなってしまうことが多々ありました。
今も忙しさや子供の対応、日々の準備や雑務に追われてしまっています。
けれど、こんな学級をつくりたいという思いは絶対に忘れてはいけないのです。

アイスブレイク

さて、今回の学級経営セミナーでは、大きく分けて2つのことを行いました。
一つは、アイスブレイク。
もう一つはクラス会議です。

アイスブレイクとは、初めて会った人やセミナーなどの初めの固まった雰囲気を溶かしていくための手法です。

アイスブレイクには様々な方法があります。
むしろ、固まった氷が溶けるように、雰囲気が良くなり、お互いの気持ちが温まっていけば、どんなことでも大丈夫なのです。

今回は様々なパターンのじゃんけんをしたり、ボール渡しのようなことをしたり、雑談(自己紹介)のようなことをしました。

初めましての人が多い中、アイスブレイクをすると、どんどんと話せるようになり、心がとてもぽかぽかしてきました。
気づけば、自分の教師としての思いや困っていることなどの自己開示までしているのです。

アイスブレイクは、お互いを知ることができ、関係がどんどんと良くなっていく素晴らしい手法なのです。
これを学級で取り入れると、教師と子ども、子どもと子どものよりよい関係がつくることができます。
いきなり「授業を始めます」は子どもも教師も辛くなるし、楽しくならないのですね。

クラス会議

クラス会議は学級会とは少し違います。
学級会は、学級の生活上の諸問題を見いだし、その解決策を学級のみんなで話し合い、合意形成を図る活動です。
つまり、学級の問題を取り上げ、それに対して解決を図っていくのです。
しかし、クラス会議は個人の問題を取り上げ、学級の全員でどうすれば良いのか解決を図っていく活動になります。

クラス会議の根底には、「誰かの問題(課題)は、自分の問題(課題)でもある。」ということだと思います。
誰かが困っている問題を話すと、「僕もそれに悩んでいる」「以前はそんな悩みもあった」と共感したり、解決方法を共有したりできるのです。
問題を提案した人は、「自分だけではなかった」「こんな解決方法があるのか。」と光が見えてくることもあるのです。

さらに、参加者は相手の気持ちにも寄り添えます。
相手の問題を解決しようという優しさも感じることができますよね。
そうすることで、その人の見方が変わることもありますし、新たな一面を見ることもできるのです。

ひとりひとりがそのような気持ちをもつことができれば、学級でのトラブルも減るし、何より、「相手に寄り添い、相手の気持ちを考える力」を身に付けることができるのです。
この力は、必ず「将来、役に立つ力」になるのです。

まとめ

今回の学級経営セミナーでの気づきは他にもありますが、今回はコンテンツについてまとめました。
「アイスブレイク」と「クラス会議」どちらも素晴らしい実践であり、明日すぐに使える技術だと思います。
使える場面があれば使うのではなく、早速実践して、子どもたちとより良い関係をつくっていこうと思います。

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