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ブルージェイズ マンスリー・マイナーレポート part2


どうも、ヤスです。マイナーリーグ開幕からもう少しで2ヶ月が経ちます。トレード締め切り期限が今月末と迫っているため、プロスペクトの動向をチェックしていきましょう。


3A バッファロー・バイソンズ

まず取り上げたいのがネイト・ピアーソンの状態ですが、6/16以降の登板後IL入りし、以降は投げていません。理由はgroin、つまり鼠径部の怪我ですが、これは今年のST中も痛めていた箇所でした。これについて、少なくとも5つのメディカルオピニオンを彼が受けて回っていることが報道されています。

これはつまり記事にも記述がありますが、手術を受けずに今シーズン中復帰する方法を探しているものと思われます。しかし先述しましたが彼はST中も同じ怪我をしているため、個人的には完治させるために手術を検討してほしいなと思うところです。そして、メジャーのローテも現在は5人おり、さらに誰かが怪我した時の穴埋めになるのがアンソニー・ケイになると考えられるため、ピアーソンの復帰を急がせる必要がないというのもその理由です。怪我続きで投げられないとどうしようもないため、彼の高い能力を開花させるためにも、怪我を減らす方向に動いて欲しいと思います。

彼の話はここまでとしておいて、注目ニュースとしては、18年にも在籍していたリリーバーのジョン・アックスフォードと契約し、すでに2試合に登板しています。

カナダ出身の彼は以前冗談めかした風で、ブルージェイズの親会社であるロジャーズコミュニケーションが運営するメディア、sportsnetの関係者であるJamie Campbellへリプを飛ばしていましたが、

まさか本当にサインするとは思いませんでした。現在のブルージェイズブルペンは猫の手も借りたい状態なので、彼が復活するとしたら儲けものです。というか本当にブルペンを助けてください(懇願)

それとIL入りしているトーマス・ハッチ、アレハンドロ・カークがリハビリを開始しています。マグワイアが打っている以上、カークの復帰は焦らせる必要はありませんが、ハッチの場合はそろそろメジャーで試しても良い段階な気はしています。

野手では他にKevin SmithがOPS.970と好調です。ジョー・パニックのトレードによりメジャーのIF控え層が薄くなったため、昇格もあり得る状況です。あるいは、これだけ好調なら今月のトレード戦線で弾になる可能性もあるでしょう。成績を注視しておきたいところです。

2A ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ


トッププロスペクトのAustin Martinですが、6/25にIL入りしていたものの、7/2に復帰しています。彼はマイナー版オールスターであるフューチャーズゲームのアリーグロスターに選抜されていますので、このぶんだとプレーが見られそうです。

名だたるスーパースター候補達と彼が肩を並べてプレーするところを想像するとワクワクしますね。

2B/OFであるSamad Taylorが絶好調です。スラッシュラインで.305/.395/.575、OPS.971 12HR 17盗塁と暴れ回っています。

カリフォルニア州出身の22歳である彼は16年にドラフト10順目でインディアンスに指名され、17年7月にジョー・スミスとのトレードでトーマス・パノーンと共にブルージェイズへ移籍してきました。今年はチームプロスペクトランキングでも30位以内に入っておらず、注目を集めるほどのプロスペクトではなかった彼ですが、ここに来て長打力とスピードを発揮しており、トレード戦線でも他球団の興味を引きそうなほどの存在になっています。覚えておいて損はないかもしれません。

ピッチャーのSimeon Woods Richardsonですが、オリンピックのアメリカ代表ロスターに選抜されました。これにより、彼のピッチングを日本で見ることができます。

来年ごろにはおそらくメジャーで投げているであろう彼のピッチングを日本で見られるのは、もしかすると二度とないチャンスかもしれません。これを機に存分に彼のピッチングを楽しみたいところです。

OPS1.092と大爆発していたCのGabriel Morenoですが、6/30に親指の骨折によりIL入りしてしまいました。

IL入りしていなければおそらくMartinとともにフューチャーズゲームのロスターに選抜されていたはずなので、残念でなりません。数週間程度の離脱で済むとの情報が幸いです。

1Aアドバンスド バンクーバー・カナディアンズ

チーム内プロスペクトランキング9位であるAdam Kloffensteinですが、38.2イニングで32四球を与えており、制球力が崩壊しています。どうしてこんなことに……

高校生ピッチャーの育成とはかくも難しいものです。

同じくランキング10位のCJ Van Eykですが、6/23に6回2失点無四球、8奪三振と好投したものの、6/29の登板では0.2イニングで7失点と大炎上をかましてしまいました。

Kloffensteinと彼はトレード戦線で出されやすい位置になりそうなので、少しでも好成績を残してほしいものですが……


1A ダニーデン・ブルージェイズ

オンタリオ州出身のローカルボーイであるDasan Brownがようやく6/27にアサインされました。

荒削りながらもスピードを含めた身体能力の高さが魅力のCFです。現在のブルージェイズ傘下は全体的にOFのプロスペクト層が薄いため、彼に寄せる期待は個人的に大きいところ。大きく育って欲しいですね。

SS/3BのOrelvis MartinezはOPSが.805となっています。打率はまだ.259と低いですが、7HRとまずまずパワーを発揮しているのは良い傾向でしょう。

しかし彼と同じ20歳シーズンにはすでにMLBへ昇格していたゲレーロジュニアは改めて怪物なのだなと思い知らされます。Martinezも大きな期待を寄せられているプロスペクトなので、いつかゲレーロジュニアとMLBで共にプレーしている姿を見たいものです。



さて、今回のレポートはここまでにしておきます。今月はMLBのトレード期限があるため、ここに挙げたプロスペクトたちがトレードで移籍する可能性があります。トレード情報は随時更新していく予定です。それでは、また。