理解力と発信力

日本人特有の遠回しな表現は、相手を傷つけないようにする心配りです。
しかし、時にはこれが真意のわからない原因になる事があります。
例えば『今般の事情を鑑みて、お察しいただきますよう謹んでお願い申し上げます。』
という表現。

一見とても丁寧ですが、何を言いたいのか良く掴みきれないと言う感じがしませんか?
こうした婉曲な表現は、今でもよく使われます。

白とも黒とも、あるいは可能とも不可能とも受け取れる表現を受けた時、
あなたはどう対処しますか?
自分なりの解釈で見切り発車しますか?
周囲に確認しますか?

私は相手に直接電話で聞きます。
『ご連絡いただきありがとうございます。』から入り、真意を引き出します。
『私の理解力不足で申し訳ありません。』と丁寧に入ると、
相手もしっかりと向き合ってくれることが多かったと思います。

一方で、言いにくい事を失礼なく伝える時は
どんな発信をしますか?
遠回しにしますか?
ダイレクトに伝えますか?

これは受け取り手によって、こちらの発信をどう捉えるのか?
想像力を働かせる必要があると思っています。

遠回しに伝えた方が良い方なのか?
単刀直入な表現が良い方なのか?

いずれにしても言いにくい事であれば、一度は噛みつかれる覚悟は必要です。
しかし、これを限りの絶縁にはしたくは無いケースがほとんどと思います。
こんな時に必要となるのが、
日常の中でコミュニケーション能力をいかに成長させているのか!
と言うポイントと思います。

コミュニケーション能力が高い方は、
言いにくい事を伝えるのもお上手です。
大変な状況下にある方からも、上手に意向を聞き出して来ます。

『理解力』と『発信力』は表裏一体!と言う事だと思います。
この能力を磨く事は、仕事でも日常生活でもとても役立ちます。
この能力を高めようと思ったら、読書や映画鑑賞が有効だと
私は思います。
特に読書は、読み手に媚びる事の無い作家を選んでいます。

円滑なコミュニケーションに欠かせない
『理解力』と『発信力』。
ちょっと気にかけるだけでも、コミュニケーション能力は成長すると思います。

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