育てることは育つこと

タイトルをご覧になって「何を言っているの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
自分の子供を育てたり、年齢と立場から会社では若手を育成する経験が増えました。
その中での気付きや、感謝することも同時に増えて来ました。

私が子供の頃、父親から「そんな風に育てた覚えはない。」とよく言われていました。
幼い頃の私は、その言葉を鵜呑みにしていました。
そしてとても不安で寂しい気持ちになっていました。
やがて自我が芽生え、周囲を見て社会性を持ち始めると
わかって来たことがありました。
それは『育てたようにしか育たない。』ということです。

子犬や子猫の可愛らしさに心が動いて、
ペットを飼う方が多いと思います。
同じ種類でも、全く違う性格や行動を取るペットになることは
皆さん理解されていると思います。
日陰で育った向日葵は、日向の向日葵よりも小さいこともご存じだと思います。
人も動物や植物と同じで、育つ環境によって成体の姿は大きく影響されます。

私は、子供たちに「勉強しなさい」と言ったことがありません。
因みに母が私に向かってよく言っていたのは
「気分転換でいいから勉強してちょうだい。」でした。
私は、自分が勉強しなかったことを悔いています。
そして夢を持ったら、
その夢に向かって努力することがいかに尊いことかは
周囲の優秀な友人を見て実感しています。
『心の底からやりたいと思うこと』を早く見つけて、
その夢を実現するために何をするべきか?
それを説くことで、子供も若手社員も勝手に育ってくれます。

しかし、そんな行動を取ることが出来るようになるためには
育てると言う『上から目線』ではなく、
育てる側も一緒に育つ意識が大切なのだと学びました。
幸い、子供たちは健やかに育ち、
かつて在籍した会社の部下・後輩とは今も交流があります。
嬉しい限りでとても感謝しています。
育てることは、気付きと学びの連続です。
育てることは自分の成長の栄養になっています。
『育ててあげる』ではなく『一緒に育つ』。
そんな意識を持つことがとても大切なのだと言うことを
今日も学ぼうと思います。

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