「比較優位」でチームの生産性アップ!
こんにちは。今回は私が大学で学んでいた経済学の理論で、チームの生産性について考えたいと思います。
表題にあるように、David Ricardo(英: 1772年4月18日 - 1823年9月11日)の提唱した自由貿易に関する理論「比較優位」を簡単に取り上げ、仕事への生かし方について考えたいと思います。
リカードは経済学を学んでいた学生なら殆どの方が名前くらい覚えている位、経済学を学ぶ上で「超」重要人物です。この理論は上記の通り自由貿易の根拠となる理論ですが、仕事にも活かすことができます!
リカードの「比較優位」の理論を一言で表すと
『自分なりに強みのある分野で勝負しよう』です。
実はこの自分「なりに」というところがミソです。
どういう事かというと、絶対量ではなく、得意具合で勝負する分野を決めるという事です。例えば
A課長は仕事「α」を1時間、仕事「β」を45分でこなし
Bさんは仕事「α」を2時間、仕事「β」を1時間でこなす
(仕事の精度など時間以外のコストは同一とします)
どちらの仕事もA課長がやった方が早くできますよね?
個々の仕事の効率を見るこの方法を「絶対優位」といい、「比較優位」は
A課長は仕事「β」を仕事「α」の75%の時間でこなし
Bさんは仕事「β」を仕事「α」の50%の時間でこなす
という見方をします。
比較優位の見方をすると、BさんはA課長より、「α」に比べ「β」をどちらかというと得意としていると言えますので、A課長は「α」、Bさんは「β」に特化することで「α」と「β」の総生産量は最大化することができます。
ただ、この理論が提唱された貿易でも、実際の仕事でも、αやβにあたるものの必要量や納期などがありますので、例のように完全特化ではなく、部分特化して、それぞれのメンバーが得意分野で持ち味を発揮できるよう意識してみましょう!(野球やサッカーのポジションみたいな感じで!)
部門ごとの人員配置でも、部署内の業務割り当てでもこの考え方は使えますので、是非自分と他人を比較した時の得意不得意、マネージャーの方は部下の得意不得意を客観的に見ることによって、新たな働き方が見えてくるかもしれませんよ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?