AC長野パルセイロオフシーズン動静20/21(後編)

AC長野パルセイロオフシーズン動静20/21(前編)
GK、DF編はこちらから↓

前回に引き続き現段階での我らがパルセイロの選手動静と新加入選手情報をまとめて紹介していきます。それではさっそくいきましょう。

MF

既存選手動静(1/11日現在)
【更改】
8.藤山智史(26歳/33試合)
9.牧野寛太(23歳/12試合)
10.東浩史(33歳/29試合)
14.三田尚希(28歳/32試合)
24.坪川潤之(23歳/30試合)
25.藤森亮志(23歳/9試合)
28.小西陽向(19歳/0試合)
38.上米良柊人(24歳/13試合<相模原・長野合算>)
【新加入】
明治大→住永翔(すみながかける/22歳)
北海道出身。コンサドーレU-15から青森山田高校に進み、主将としてチームを牽引。明治大学進学後は4年次でコンスタントに出場機会を掴んだ。昇格を目前で逃した最終戦の翌日に加入リリースが出された。J3では収まらないポテンシャルを秘めているだけに、今年こそ昇格を掴み取って住永をJ2で早くプレーさせたい。
J2FC琉球→山口和樹(25歳/22試合)
2018年から2年間湘南でキジェ監督(当時)に鍛え上げられた運動量と切り替えの早さが昨シーズン琉球で開花。ブレイク候補とも言われた男が戦いの舞台を長野へ移した。守備から攻撃への切り替えと体の強さは横山監督も重視する点だけに早々にレギュラー奪取もある。
J3カマタマーレ讃岐→森川裕基(28歳/33試合)
2015年に立命館大学から当時J2の讃岐でプロ入り以降6シーズン讃岐一筋、11番を背負った攻撃的プレーヤー。高い運動量があって実績もある。左ウイングでの起用が有力か。
J2ザスパクサツ群馬→宮阪政樹(31歳/37試合)
J1、J2での豊富な経験を持つ強烈なミドルシュートと正確無比なフリーキックが特徴のボランチ。住永と同じ明大の出身で、プロ1年目の後輩への良き指導役として、そして大きな壁として立ちはだかる。攻撃にスイッチを入れるプレースタイルがアンカーポジションにうまくハマるか。某ディズニー映画の登場人物に顔が似ていることからニックネームは「バズ」。

即戦力を満遍なく確保。大卒2年目の競争促す。

J1やJ2での実績が豊富な即戦力選手が多数加入。昨年はコロナ禍によって大学生は全国大会が軒並み中止になり(特例大会が開催)、またミッドウイークの試合が多く過密日程だった昨年から打って変わって余裕が生まれた28試合という年間スケジュールを考えての編成と思われます。そして昨年の躍進を支えた大卒2年目の選手たちの競争を促す目的もありそうです。

FW

既存選手動静
【移籍】

吉田伊吹(23歳/27試合)→J2ブラウブリッツ秋田
ベガルタ仙台ユースから産業能率大学を経て昨季パルセイロに加入。ルーキーイヤーからレギュラーを掴んだフォワード陣のホープ。空中戦、ラストパス、前線からのプレス。どれを取ってもJ3のレベルを超えている選手だけに2年目の今季フォワードの大黒柱になってくれると残留を願っていたが、昨季圧倒的な強さでJ2昇格を果たした秋田へ。宮城県出身で出身地の近くのJ2クラブからのオファー。仕方ないか。
【更改】
13.佐野翼(26歳/32試合)
【未定】
15.佐相壱明(21歳/27試合)(2020年は大宮から育成型期限付移籍)
【新加入選手】
中央大学→高窪健人(たかくぼけんと/22歳)
中央大学では浦和に入団が内定している大久保智明選手と共にプレー。身長は178センチとそこまで高くないものの当たり負けせずドリブルでボールを運ぶプレーに自信があるとのこと。大学時代は無名なだけに長野で1年目から名前をどんどん売っていくプレーをしたい。
J2ヴァンフォーレ甲府→金園英学(32歳/21試合)
吉田が秋田に引き抜かれ、前線の補強が急務だった長野が目を付けたのは甲府を戦力外になっていたベテランストライカー。関西大時代から学生選抜、更には全日本学生選抜にも選ばれるなど未来を嘱望され、2011年にジュビロ磐田へ鳴り物入りで入団するといきなりルーキーイヤーにJ1で28試合出場、12ゴールを叩き出し磐田の新人最多得点記録を打ち立てた。翌2012年にはザッケローニ監督時代の日本代表にも招集され、日本を背負うストライカーに・・・なれる素質はあったが合宿中に骨折で全治3カ月。代表を辞退せざるを得なかった。ここから仙台、札幌と渡り歩いたキャリアは常に怪我がまとわりつき、甲府に在籍した直近3シーズンでは13ゴール。昨季も度重なる怪我に泣き契約満了となっていた。初のJ3の舞台で、J2よりもピッチ環境が劣る中でとにかくコンディション維持が復活のためには不可欠。枠への飛ばし方は知っているだけに得点力に泣いた長野のラストピースになってほしい。
J2栃木SC→榊翔太(27歳/22試合)
昨シーズン22試合に出場し4ゴールを挙げている運動量と一瞬のスピード、前線からの守備に定評のあるフォワード。コンサドーレの育成組織出身でトップチームに昇格後、オーストリアのSVホルンというチームでプレーした異色の経歴を持っている。このSVホルン、当時はサッカー元日本代表の本田圭佑がオーナーを務めていて、本田圭佑直々に視察する中行われたトライアウトでのプレーが認められ入団した経緯がある。また、札幌時代は中山雅史とも一緒にプレー。

名も質も揃えた前線。もう1枚は欲しい。

昨季から長野プレーしている選手が佐野の1人だけとなり、補強が急務だった前線にこの週末で実力と実績を備えたスペシャルな選手が加入しました。金園と榊。ともにコンディションを整えてやればJ3を勝ち抜くための大きなアドバンテージになる選手。佐相の去就は不明ですが、大宮へレンタルバックとなるとおそらく森川が左ウイングのファーストチョイスになりそうです。獲得があるとすれば金園が怪我が多くフル稼働に不安を残しているためもう一人センターフォワードが欲しいところ。ただ、ここはリーグ中盤での途中加入でまかなう可能性も。

契約満了選手動静(1/11現在)

【GK】
16.阿部伸行(36歳/5試合出場)→J1FC東京
【MF】
6.岩沼俊介(32歳/17試合)→未定
7.妹尾直哉(24歳/4試合)→J3ガイナーレ鳥取
【FW】
11.木村裕(26歳/10試合)→引退
19.岡佳樹(26歳/21試合)→J3ヴァンラーレ八戸
23.大城佑斗(24歳/20試合)→未定

ベテランゴールキーパーの阿部伸行選手は36歳にしてプロキャリアを始めたクラブJ1のFC東京へ移籍。ここが契約満了組では一番のサプライズかな。他の選手たちもウチで輝かせられなかっただけで実力はしっかりあるので新天地で頑張ってほしい。そして木村裕選手。怪我さえなければという枕詞がついてまわるサッカーキャリアになってしまったが、セカンドキャリアでの活躍を期待したいです。

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