【妄想垂れ流し】どこよりも早い2022-2023AC長野パルセイロ戦力補強リスト(後編)

前編はこちらからどうぞ。↓

今シーズンからシュタルフ悠紀リヒャルト監督のもとJ3での戦いを繰り広げてきた我らがAC長野パルセイロは2022シーズンを14勝10敗10分勝ち点52の8位で終えオフシーズンに入りました。最終戦前から既に契約満了、引退などのリリースが出ており、現時点で以下の選手がクラブを去ることが決定しています。
《契約満了》FW:佐野(→JFL新宿) MF:東、住永、坪川、山口 DF:川田
《引退》MF:牧野
シーズン開幕前から人員過多気味だった中盤から多く退団者が出たのは予想済みでした。いずれも今季は出番に恵まれているとは言えなかった選手たち。ピッチを去る者、現役続行を望む者、いずれにとっても意味のあるオフに、そして納得できる答えが出ることを願ってやみません。

ここからは以前noteに投稿した記事にあるようにシュタルフパルセイロが2023シーズン、来季の戦いに向けての補強テーマ。①ディフェンス陣の充実②突破力と得点力を兼ね備えた強力な前線 これを叶えるチームへ獲得を個人的に進言したい選手たちを紹介していくのですが、その前に11月1日付けで強化アドバイザーとしてパルセイロの仲間に加わった強力な「補強」を紹介したいと思います。

村山 哲也

むらやま てつや・・・・1974年10月20日 東京都生まれ
現役時代は読売などでプレー。95年から育成年代の指導者としてのキャリアをスタートさせ、三菱養和SSやガンバ大阪の下部組織で指導キャリアを積み2001年からはガンバ大阪の強化部へ転身。清水、千葉、広島と計4つのJクラブを強化スタッフとして渡り歩き、2019年から2年間はタイのサムットプラカーンシティーFCでGM兼監督としてトップチームの監督とクラブ強化の両面を担うなど国内外での実績は豊富。

強化アドバイザーという役職の権限がどこまでに及ぶのかはちょっと不明な点はあるものの、就任する強化スタッフとしては一番の実績。各クラブで下部組織の育成と選手獲得の両面を引き受けてきた手腕は、下部組織からの生え抜き戦力と外部からの獲得戦力の融合で上位進出を目指したいパルセイロにはまさにうってつけ。

村山氏の強化アドバイザー就任を踏まえてパルセイロの獲得候補選手を列挙していきます。

《GK編》

ゴールキーパーは育成型期限付き移籍で横浜FCから加入した大内一生がリーグ戦チーム最多27試合の出場で飛び抜けている。移籍元の横浜FCがJ1に昇格し、キーパーの序列を考え復帰してもベンチ入りも望めなさそうということでレンタル期間延長もしくは完全移籍も難易度は難しくは無さそうだが、他の選手も含め流動的なため補強も考えておきたい。

小澤章人(水戸退団)

2018年から2020年まで3年間長野に在籍し公式戦55試合に出場した元パルセイロの守護神。昨シーズンステップアップ移籍で水戸に活躍の場を移したものの怪我に泣かされ出場試合数は2年間で1試合。このオフに契約満了が発表されている。

《DF編》

ディフェンダー陣は今季新加入の船橋が故障でフルシーズン稼働できなかったことや枚数の揃わないセンターバック陣のやりくりにシーズン終盤まで悩まされた格好に。川田が退団したため、本職右サイドバックが船橋のみという現状。

大谷尚輝(栃木)

対人能力に秀でたCB。広島の下部組織出身で村山アドバイザーとはユース時代に師弟関係にあった。本格的に頭角を現したのは町田に移籍してから。3バックも対応できビルドアップもうまいためシュタルフ監督のサッカーへの順応も期待できる。

附木雄也(沼津)

こちらも対人能力に秀でビルドアップ能力の高いCB。今季リーグ戦出場20試合のうち18試合に先発し16試合がフル出場と主力として活躍。終盤に負傷してシーズンを終える形に。

高橋壮也(ウメオFC(スウェーデン))

J1広島のアカデミーの1つ、サンフレッチェくにびき出身。島根県出身の26歳。県内の強豪校立正大淞南高校時代には国体メンバーや高校選抜、U-18日本代表に選出され将来を嘱望される。広島入団後は岡山へのレンタルを経て渡欧。スウェーデンやアメリカMLSの下部リーグにあたるUSLCなどでプレー。左右のサイドでプレーが出来て無尽蔵のスタミナを持つ。

衛藤幹弥(鹿児島退団)

熊本県出身の組み立てのうまさを持つ右サイドバック。J3で2019~2021年の3シーズンで38試合出場も今季はシーズン開幕直前に左アキレス腱、8月に右アキレス腱を断裂する大ケガを負い今季は全休。リハビリ中に鹿児島から契約満了を告げられた。開幕に間に合うかは微妙なものの素質は間違いないのでシュタルフ軍団に引き入れたい。

《DMF・CMF編》

ミッドフィルダーは人員過多気味だったセントラルの位置が東、坪川、住永、山口と抜けていったため1名の補強は欲しいところ。

姫野宥弥(富山退団)

2016年に大分で、2019年に群馬でJ2昇格を経験している運動量豊富なセントラルミッドフィルダー。昨シーズンは長野との直接対決で2ゴールを挙げるなど得点力も備える。

宮尾孝一(八戸退団)

八戸で今季23試合出場。シュタルフ時代のYS横浜を中盤から支えたマエストロ。

《OMF・FW編》

攻撃的ミッドフィルダー、フォワードについてはシュタルフ監督時代のンドカ(現岐阜)や外国籍選手のような粗削りでもスピード、フィジカルに長けた選手を揃えたい。今シーズンは宮阪選手のロングフィードからどれだけ前線で収めて決められるかという戦術で叩き出したのは42ゴールで全18クラブ中真ん中よりちょっと下の11位。この戦術を継続するのか新たな戦術を2022年モデルとして打ち出していくのか、いずれにしても昇格戦線で戦っていくためにフォワードの補強は必須。

トカチ(フリー)

J3のサポーターには見知ったる顔とも言える豆タンク体型にシャチリ(スイス代表)を思わせる重戦車のようなドリブル。J3では彼で一つの戦術になり得るような規格外プレイヤーは今季J2栃木へステップアップするも夏にクラブ間合意の上で電撃退団。以降新たな所属先が見つかることなくフリーとなっている。長野指揮官とはドイツという共通項があるが、パルセイロでの共闘が実現すれば来季の開幕はサポーターにとってより待ち遠しくなるはず。

ンダウターラ(横浜FM→JFLマルヤス岡崎)

セネガル人の父と日本人の母のハーフで186センチの長身フォワード。大学在学時に作成されたプレービデオからは裏抜けのスピード、ポストプレー、多彩なシュートパターン、シュート力、機を計って放つミドルなどポテンシャルの高さを窺い知れる。セルティックの監督で当時マリノスを率いていたポステコグルー監督に見初められ内定を勝ち取ると出場機会確保のためJ2町田へレンタル。しかし2試合22分間の出場に終わり今季マリノスへ復帰するも厚いフォワード陣の層を打ち破れずJFLの岡崎へレンタル移籍。すると移籍後3試合連続ゴールを挙げるなどチートと呼べるほどの素質の高さを見せた。来季の去就は現時点(11/25)で不明。マリノスのFW陣も入れ替わりの可能性があるものの、そこに割って入れるだけの実績は難しいため再びレンタルに出されるのではないかと推測。長野に加入すればシュタルフ監督の下で粗削りな素質が「ORANGEの志」の1つ「Grow Everyday」を体現する大エースへと進化を遂げるかもしれない。

アレフ・ピットブル(ポルトガル・ベルソSC→JFL青森)

2020年シーズンには水戸に加入し34試合で8ゴール。ポルトガルのクラブチームから今シーズン夏からJFL青森へレンタル移籍。途中出場は多いものの前線へのロングフィードに反応してキーパーとの一対一を冷静に沈めるなど与えられた出場機会で結果を出していくタイプのフォワード。当たり負けないフィジカルも魅力的で周りとも協調できるところもパルセイロに馴染めるのでは。

赤星魁麻(JFL高知)

JFLのリーグ戦で今季10ゴールを挙げ高知のエースの名を欲しいがままにしている男。江戸川大学出身で船橋勇真と同い年。ただし赤星が早生まれなため学年は1年先輩にあたる。プロ入り後初の共闘も見てみたい。

《番外編》

ここまでは割とガチの獲得してほしい選手リストだったのですが、あと1名名前を挙げたい選手が居ます。名前を聞いて「いやいやJ3になんか来ねえよ」と思っていただいて大いに構いません。でももし、本当に彼が長野に来たら。彼から他の長野の選手たちが得るものは本当に大きいと思うし、彼を見るためにスタジアムに足を運ぼうと思うサポーターも増えるのではないでしょうか。





パトリック(G大阪退団)


1987年10月26日生まれ、身長189センチ。2013年川崎フロンターレで初来日以降4つのJクラブに所属しJ1通算243試合86ゴール。特にJ1復帰後なかなか浮上のきっかけを掴めずにいたガンバ大阪をリーグ優勝、ナビスコ杯、天皇杯の国内三冠達成に導き、2017年にはJ2降格の危機に瀕していたサンフレッチェ広島の攻撃を牽引しJ1残留に導いた、まさにクラブの功績の陰にパトリックありといって過言ではないリーグを代表する名助っ人。ブラジル生まれながら日本国籍取得と日本代表入りを視野に日本語を学び語学力もメキメキ上達。年俸面以外にガンバ大阪の下部組織にいるとされる子供だったり入団への障壁は少なくないが、村山アドバイザーの広島スカウト時代の入団選手であり、勝つチームの雰囲気を知る経験は何物にも代えがたい・・・

いかがでしたでしょう?
FW陣に関してはそもそもの頭数の少なさもありますがパワー!フィジカル!スピード!みたいな選手が今年のパルセイロには居なかったのでそういった選手の名前を挙げました。JFLにもスカウト網を広げると掘り出し物が見つかりコストも抑えられるのではと思います。

今季のシュタルフパルセイロは歪な編成面の負の面を最後まで引きずった印象でした。来季言い訳のできない勝負の2年目を迎えるためにも、そしてJ2昇格を見据えた準備のためにこのオフシーズンが実りの多いものになることを願っています。


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