グルージャ盛岡 総括

2022年シーズン終了

まずは長いシーズン戦い抜いた選手、スタッフ、サポーターのみなさん、常時スポンサーとして出資していた法人、マッチスポンサーとしてグルージャ盛岡を支えていた法人、ボランティアスタッフのみなさま、1年間お疲れ様でした

総括をするにはまだ早いかもしれませんが、感じたことを書き綴ろうと思います

選手へ
クラブハウスがなく、体を満足にケアできない環境、雪や雨が多く満足に成立しないスタジアムで音を上げず走り抜いた選手に拍手を送りたい。ホーム初戦の北上はあまりにも残酷な環境であのピッチコンディションで試合をするのが難しいことは想像できる。
技術についてはその環境の悪さや予算の切迫感からくる余裕のなさがトレーニングの質を下げていただろうと想像できる。しかしながら、基礎のテクニックがあまりに杜撰すぎ、プロとして完成度があまりに低すぎた。トラップが特に乱暴で、ボールをスカさないように足にあてればよし!という怠惰な意識が見受けられた。ボールを走るコースに置く"活きるトラップ"や懐にボールを収めて"一旦キープするトラップ"の区別があまりにできない選手が多いように感じた。懐でボールを動かす技術が前線の選手はもっと磨かなくてはならない。この点に関してはtop of topまでの道のりはどの選手も遠く感じた。基本的なボールがくる前に周りを見ることを徹底できてない点も、その次のパスするのか、シュートするのかの判断の質の低さに繋がっているだろう

指導陣
シーズン通して勝ち点よりも戦い方に固執してしまい、勝ち点を10前後を落としたイメージがある。ターンオーバー制を敷くために技術の高い中堅の選手より経験の浅い若手を起用したために戦い方を安定させることができなかった。守備において、牟田を中心としてコンパクトで粘り強い守備を形成すること、力強さやバランスには欠けるがモレラトを前面に押し出してプレッシャーを掛け続けること。キーパーはシーズン途中からパフォーマンスの安定してきた松山を起用し続けること、終わった後にこれらを指摘しても悲しい響きだが、ファーストチョイスは誰かをしっかりと軸として決めることで控え選手が奮い立つということもないように思えた。何人かの選手は東北社会人1部未満のレベルのプレーを乱発した。
保養施設や練習環境が整っていないため、特定の選手が出続け疲労を溜め込むことにストレスがあったのだろう。そこに関しては岩手県ないし盛岡市、グルージャ盛岡を支える多くの存在に協力を求めて改善していく必要があると感じた

フロント
慣れていない、では片付けられない残念さがあった。シーズン序盤にザワザワした駐車場問題や、昨シーズンでは販売していた当日券をしれっと廃止にしたこと。南公園改修が始まり長イスが個別のイスになるかと思えばただ取り替えただけの意図のない前進があった。

プロのスポーツクラブとは?


という問いにいつまでも自分達なりの答えを用意しなかったツケは連続的に自分たちの給料やまわりの環境に滲み出てくる。収益の少なさやサポーター、ファンからの不満は長期的に

グルージャはもてなしが貧相でスタジアムに行くならdaznで見る

という意識に強く繋がってしまう。

屋根がない、駐車場が遠く停めづらい、長イスのため身体が健康じゃないヒトは誘いづらい、サイドスタンドが盛り上がっていない、液晶ビジョンがない、これらの問題をきちんと整理して改善可能な規模からしっかり作り上げて行ってほしい。30,50億と大金を詰まなくても部分的な改修や金銭的にサポートしたいと思えるようなビジョンをクラブとして打ち出す必要がある。

まとめ
J2不相応な面が多く、数名の優秀な人間だけではカバーし切れない難しさがあった。J2で真のプロスポーツクラブはどんな様子だったのか、それを全身に浴びた2023年シーズンからが本当のクラブとしてどう大きく太く、強固にしていくかを悩み試せる時期になる。グルージャ盛岡という存在の活動する意義を関わる各々が考えぶつけ合えるクラブにしていくために

私もこれからもクラブに僅かながらお金を落としたいと思います。

長文になりましたね。ご覧いただきありがとうございました。

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