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人生には二種類の旅がある。

人生には二種類の旅があると思っている。
ひとつは「外側の旅(outer journey)」、もうひとつは「内側の旅(inner journey)」だ。
外側の旅とは自分の夢や目標を実現していくための旅のことであり、これは誰もが体験したことがあるはずだし、今まさにその旅の途中という人も少なくないはずだ。
そればかりか、それこそが人生そのものだという人もいると思う。意識は常に外側の世界に向いていて、その夢や目標が達成されれば感動するし、満たされもする。周りからもきっと称賛されるはずだ。悪くない。
悪くないが、どことなく不安定感を感じる。
何が不安定なのかと言えば、夢や目標を達成してしまったそのあとは、また次なる夢や目標が必要になってくるというエンドレスなループになりそうだし、もしかしたら虚無感にさえ襲われるかも知れないからだ。
そうならないためにもうひとつ、内側の旅が必要になってくると思うのだ。内側の旅とは本質的な豊かさや幸せを感じられる安定的な状態を作っていく心の旅のことだ。
多くの人が外側の旅を求めて人生を過ごす。そして夢や目標を叶えて幸せになったような一時的な感覚は味わうが、時間が経つとその感動や達成感は薄れていく。豊かさとか幸せってなんだろう、などと考えてしまう人もいるのかも知れない。結局、外の世界には豊かさや幸せなどないのだと思う。
どんなにお金があったって理想のパートナーがいたって、満たされた瞬間に失うことへの恐怖が立ち上がってくる。それが人の思考というものだ。
本当に人が豊かで幸せになるためには、外側の旅だけでは不十分なのだ。

そもそも豊かさや幸せは「なる」ものではなく「感じ(続け)る」ものだ。ある種の悟りとか覚醒に近い感覚なのかも知れない。内側の旅は外側の旅とは違ってものすごく地味だし周りにも見えない。本人さえもその道のりは距離も時間もつかめないかも知れないものだ。
しかし一度この状態を感じてしまえば自分の世界は一変するはずだし、境地としたらそこは楽園にいる気分なのかも知れない。あるいは魔法使いになったかのように、自分の思い通りに(あるいはそれ以上に)すべてが引き寄せられ勝手にうまくいくようになるのかも知れない。
真の豊かさや幸せは外側(目に見える世界)にはない。豊かさや幸せを感じるのはすべて意識のあり方の問題だということだ。意識のあり方とは、その人が持つ固有の周波数帯の高低に依存するが、ものすごくざっくりと分ければ「カタくて重たい苦しみの意識状態」か「楽で軽いきれいな意識状態」かということだ。別の言い方をすれば、左脳的でなく右脳的、男性性的でなく女性性的、闘争的でなく調和的、過去参照的でなく未来希望的などと表現できるかもしれない。

2020年末に風の時代に入り早くも3年が経過した。コロナ禍という大きな節目を通り過ぎた今、私たちの意識はどう変化しただろう。もちろん人それぞれだし、何が良て何が悪いとかいうものでもない。しかしもし自分が何かに依存して生きている、あるいは誰かの言いなりに生きているのだとしたら、生きづらさが年々増してくるはずだと思う。
何が自分らしいのか、何が自分にとって心地いいのか、楽で軽いきれいな意識状態を目指して内側の旅をしようと決めるのであれば、自分で考え、自分で決断し、自分で行動するしかない。
ここでは何度も伝えているが、人は鏡でしかない。起きる現象もあなたの意識の反映でしかない。目の前に現れる人、目の前で起きる出来事から自分の意識を素直な気持ちで見つめ直し、浄化し変えていくことを繰り返していくしかない。そりゃ誰だってイラっとしたりムカついたりうまくいかなかったりすることなんてたくさんある。でもそのひとつひとつの出来事を自分にとって必要な出来事が起き、必要な人が現れているんだと思えるかだと思う。
上流から下流へと流れる川のように物事は上から下へと流れていく。それと同じように、あらゆる無限の未来の選択肢(意識状態)の中から現在が決定していて現象化しているのだ。何が流れてくるか、受け取れるかはその人の意識状態がすべての鍵だ。
先に豊かで幸せな意識状態、つまり、プラスもマイナスもないゼロポイントの意識状態に常に自分を置いておくこと。そうすれば追い求めるまでもなく勝手に自分が求めるものがやってくるようになっているんだと思う。
今年は外側の旅と内側の旅をバランスよくやるように、言葉や態度や行動を変えていきたい。いまここを気分よく、を意識しながら。


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