【Webディレのキャリアデザイン】自分+他者+市場との対話

突然ですが、「あなたはこれからのキャリアビジョンが明確ですか?」

「明確だよ!」と回答できる方には何も提供できることはありません!笑

しかし、少しでも悩まれている方に向けて、僕のキャリアビジョンが明確になり転職を決めた3つの原体験をまとめましたので、ぜひ読んでみてください!


転職を決めた3つの原体験とは

僕は、新卒で入社した自動車関連サービスの事業会社で約8年間、既存サービスをグロースさせるWebディレクターや新規Webサイト構築のプロジェクトマネージャー、Webディレクターチームのリーダーとして働きました。


2019年5月に明確なキャリアビジョン「HR業界でプロダクトマネージャーとなり、プロダクトを通して人が幸せにはたらくことに貢献する」を持って転職したのですが、その意思決定には3つの原体験がありました。


まず1つ目は、チームリーダーとしてはたらく中で、これらの経験をしたことです。
チームメンバーの目標設定・達成支援やキャリア形成・スキルアップの支援を行った結果として感謝されることが純粋に嬉しくて、その人の成長に貢献できていると実感できた時の充実感、チームとしてのパフォーマンスを最大化して自分1人では成し得ないことができた時の達成感を味わいました。
この経験を通して、「人が幸せにはたらくことに貢献したい」と思うようになりました。


2つ目は、ビジネスマンのマッチングアプリ「yenta」を使って多様な価値観・はたらき方をされる方々とお会いする中で、自分の人生・はたらくことに対しての考え方が変化したことによるものでした。
お会いした方の中には、明確なキャリアビジョンを持ち、はたらくことを心から楽しんでいる人たちがいました。
1つ目で自分の大切な価値観が見えてきたからこそ、人生を通してやりたいこととはたらく上で行うことの不一致に対して、日に日に違和感を感じるようになり、転職を決意しました。


3つ目は、「プロダクトマネージャー」というキーワードを通して、はたらく上でのなりたい姿が明確になったことです。
前職にはプロダクトマネージャーというポジションは存在しませんでしたが、自分が担当しているポジションが担うべき役割がプロダクトマネージャーであることを知ってから、プロダクトマネジメント関連のセミナーや書籍、記事でのインプット、他社のプロダクトマネージャーに会って情報交換をするようになりました。
「愛されるプロダクトをつくる」という担当するプロダクトに向き合うマインドセットをはじめとして、プロダクトマネジメント・トライアングルによるプロダクトマネージャーの守備範囲の解像度が上がりました。
ビジネスの成長はもちろんですが、プロダクトを通して本気でビジョンの実現を成し遂げようとするプロダクトマネージャーになりたいと思うようになりました。


自分だけでなく他者や市場と対話すべし


1つ目は、自身の過去の経験をふり返ること【自分との対話】で気付くことができました。
2つ目は、他人との関わりの中【他者との対話】で気付くことができました。
3つ目は、市場の要請を理解すること【市場との対話】で気付くことができました。


お伝えしたいことは、僕がキャリアビジョンを明確にできたのは、【自分との対話】だけではなく、【他者との対話】や【市場との対話】によるところが大きいということです。

やりたいことや大切にしたい価値観は自分の中から出てきたとしても、それを実現する方法の選択肢は知らなければ選びようがありません。

例えば、自分にとって、直接サービス提供したお客様から面と向かって「ありがとう」と言われることが何よりも幸せを実感できる瞬間、という方がいたとします。

イメージしやすい職業としては、結婚式のプランナーや店舗での接客などではないでしょうか?


自分の中にはこれらの選択肢しか無く、一般的に年収がそれほど高くない業界であるため、自分の気持ちに蓋をして諦めてしまい、キャリアビジョンが不明確なまま、自分だけで悩み続けてしまうかもしれません。

しかし、同じように『直接サービス提供したお客様から面と向かって「ありがとう」と言われることが何よりも幸せを実感できる瞬間』という価値観を持ちながら、別の職業で高い報酬を得て働いている方もいるのではないでしょうか?


【他者との対話】や【市場との対話】によって選択肢を知ることで、自分の気持ちに蓋をして諦める必要が無くなるかもしれません。


他者のキャリアを知る機会を作った

そんな考えと僕自身の経験を活かして、Webディレクターのキャリアとスキル棚卸しをしながらみんなでシェアする交流会「Webディレ健診」を開催しています!


10/5(土)に開催したWebディレ健診vol.1にご参加いただいた方々のキャリアやスキル棚卸し結果、これからの人生戦略を少しだけご紹介します。
※随時、更新していきます。
※ご本人からの公開OKのご了承をいただいております。


フリーランスを目指すWebディレクター池田雅裕さん

まず1人目は、Webディレクターの池田雅裕さんをご紹介します。

Webデザイナーやコーダーとしてのキャリアを経て、現在、Webディレクターとしてはたらいています。

池田さんのキャリア振り返りシートがこちらです。


前職でのWebデザイナー・コーダーのキャリアにおいて、小さな会社だったため、企画からデザイン、コーディング、リリース、運営まで幅広い工程をすべて1人で担当されており、最短でデプロイするために何を妥協するか?を意識して働かれていたそうです。


池田さんに自身のスキルレベルを自己評価していただいたスキル棚卸しシートがこちらです。

グループワークでお話をさせていただく中で、かなり控えめに点数をつけられたことが分かったので、全体的に低めの点数になってしまっていますが、
Webデザイナーのキャリアが長いため「デザイン」領域のスキルが最も高く、前職や前々職での担当領域の広さから「企画・設計」「マーケティング」領域のスキル開発ができたようです。


「前職ではたらいていた当時は、1人ですべて行わないといけないことが非常に大変だったが、幅広いスキルを得られたのは良かった」とおっしゃっていたことが印象的でした。


次に、池田さんの現在のスキル(黒線)と3年後の目標線(赤線)をプロットしたスキルマップです。

現在のスキルはバランス良くまんべんなくスキルを保有されている方でした。


3年後の目標線は、とても大きなグラフになっており、「かなり目標が高いですね!」とみんなで驚いていたのですが、ギャップが特に大きいのはビジネススキル領域でした。

その理由が、これからのキャリアビジョンにありました。

3年後の目標として、「Webディレクターとしてフリーランスになる」を掲げられていました。


デザイナー、エンジニア、営業のパートナーを見つけるというステップを計画されており、自身は企画・設計やプロジェクトマネジメント、マーケティング領域に強みを見出そうとされていることがうかがえました。


謙虚で物腰の柔らかい素敵な方でした。フリーランスになることを目標として積極的に外部のイベントに参加されてスキル開発や人脈形成をされているとのことでした。
池田さんのこれからの益々のご活躍を応援してます!


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