【種牡馬】 イクイノックスは種牡馬入り間近！？ 盤石なキタサン産駒と対照的なディープ系種牡馬

本日は東京競馬場でジャパンカップが行われますね！
断然の1番人気が予想されるイクイノックスの父キタサンブラックは先日発表された社台SSの種付け料で第一位と…今や種牡馬としても大人気となりました。

社台SS2024シーズン種付け料が発表🙌

価格順にしてみた！！

目立つところだとキタサンの2000万は想定内だけど、スワーヴの200→1500は驚いた😱7.5倍はすげぇよ…！

これ繁殖の質集まったらとんでもないことになるかも？🤔

これから一口募集にどう影響が出てくるのかも検証したいな🤔 pic.twitter.com/fZpZA8TDmw

— ブレイク🐴 (@BreakRunOut25) November 21, 2023

今回はもっと遡ることキタサンブラックの父ブラックタイドとその弟ディープインパクト。この兄弟の種牡馬としての現状について書いていきたいと思います。

名牝ウインドインハーヘアの仔

2頭の母ウインドインハーヘアはアイルランドのG1馬で、こちらもノーザンファームの吉田勝己氏が購入した馬ですね。

「吉田さん、どんだけ凄いよ！」と言いたくなりますが、ウインドインハーヘアも中々の強者で、1番のリスペクトすべきところは筆者と同じ1991年生まれで かつ現在も生きているところ。

ノーザンホースパークで余生を過ごすウインドインハーヘア

人間の年齢に換算すると100歳以上ということで、名馬を産み続けながら長寿とは…凄まじい生命力だと尊敬しております。

そしてもう1つ忘れてはいけないのはレディブロンドの存在。
5歳でデビューして3ヶ月で5連勝。そのままスプリンターズSへ挑戦し、4着で引退という破天荒な現役生活を送った産駒もおり、この先も長く日本競馬の伝説としてウインドインハーヘアは語り継がれる1頭だと信じております。

代表する2頭の種牡馬

後にウインドインハーヘアの仔ディープインパクトが歴史名馬となることもあってほとんどの産駒が繁殖入りをしているのですが、日本競馬で種牡馬として産駒を残して続けているのは、前述のディープインパクトとブラックタイド。この2頭となります。

ディープインパクトは種牡馬としても優秀で多くのG1馬 & 種牡馬を輩出しておりますが、ブラックタイドに関しては「ディープの代替種牡馬」という立ち位置で、重賞までは駒を進めるもG1馬が出てこなかったため、多くの方がオンファイアと同じ道を歩むと見ていたのではないでしょうか。

それを覆したのがあの名馬キタサンブラックでした。
3歳の春は同じく後に種牡馬入りするドゥラメンテ、リアルスティールとサトノクラウンに敗れてしまうものの、3歳秋に菊花賞を勝って以降、2年近く現役最強の座に君臨。有馬記念で有終の美を飾って種牡馬入りし、種牡馬としての成績は冒頭の通りとなっております。

一足早く後継者を見つけた兄

「ディープインパクトとブラックタイド、どちらが成功しているか？」と聞かれたら、ほとんどの馬がディープを選ぶかと思います。

事実その通りなのですが、生き物として“血を残す“という観点で見ていった際、キズナ・コントレイルというノースヒルズ組が有力候補ながらも産駒乱立による潰し合いが起きているディープ系種牡馬に対して、ブラックタイドはキタサンブラックの一本足が追い風になってか、前述のイクイノックスやソールオリエンスなど既にキタサンブラック産駒の後継種牡馬候補まで出てきているのが現状です。

天才が故の宿命なのかもしれないですが、選択肢の多さが時として困難を生み出す皮肉ではないかと思います。既に今年もミッキーアイル、リアルスティールとサトノダイヤモンドが社台SSのラインナップから外れましたからね…

仮にコントレイルが種牡馬として成功しなかった場合、次に名前が上がるキズナに関しては現状種牡馬の可能性がありそうな産駒がディープボンド、バスラットレオン？ぐらいであることから、シルバーステート含め他のディープ系種牡馬を社台SSへ戻す事になるのでしょうか。

日高からノースヒルズの台頭といい、決してノーザン・社台も盤石というわけではなく、今後も「種牡馬を制する者は生産を制す」の格言通り、生産界での覇権争いが続くものと考えております。

※メンバーシップ限定記事では、筆者の出資馬ドリームクルーズの応援と今回がラストランの可能性もあるイクイノックスを観に東京競馬場へ行く「観戦記」を書いていきたいと思っております。（初月無料ですので、もしよろしければメンバーシップ登録もお願いいたします。）

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございます！