22/05/29 葛西臨海水族園のこと

5月最後の休日、パカーンと晴れて初の夏日とあいなりました。
そんなときにやることといえばひとつ…そう、水族館に行くことですね。

というわけで葛西臨海水族園に行ってきました。久しぶりに行ったんですが、やっぱりイイですねえ。水族館は良い。
ご存じの方には今更かもしれないですけど、葛西臨海水族園は演出がめちゃくちゃイイんですよ。といっても館内の展示とかの話ではなく。むしろここは館内の展示は非常にシンプルです。「どこどこの海」という形で世界各地の海とそこに住む水生生物で水槽が作られているだけ。

では何の演出かというと、水族館の立地そのものの構造です。
この水族館はすぐそばに東京湾を望む立地にあり、館に入る前の広場は高台にあって借景の温泉のようにまるですぐそばに海が広がっているように見えるんですね。

Wikipedia「葛西臨海水族園」より

ここからエスカレーターで降りて館内に入るというルートになっているんですが、この演出のおかげで階下に降りていくのがちょうど海に潜っていくように感じられるんですよ。
館内の水槽を巡るルートが浅瀬から海底へと見ていくような順路となっているのもニクい。

そしてこの演出が一番気持ちいいのは、水族館を出るとき!
順路は終盤、東京湾に棲む魚を見て、そして館を出て半屋外のブースで実際の潮溜まりを再現した波のある水槽を見てから、お日様の下に出るようになっています。ここでホントに海底の旅を終えて東京湾から上がってきたような気持ちになるんですよ!ここで久しぶりに浴びる日差しの気持ちよさったら!
この演出があるから、ここの水族館は晴れの日に行きたいんですよね。

これで水族館側から「海底の旅をお楽しみください」的な説明を一切してこないのもいい。向こうが用意しているのは本物の海の景色と水族館の建物、水槽と順路、それだけ。芸術です。

そのあとペンギンを見ました。ちょうど餌やりの時間だったのラッキーだったなー。